パルシステムの解約方法を、ネット・電話・配達員の3経路別に丁寧に解説。出資金の返金やポイント失効、共済の継続可否など注意点も網羅。FAQやチェックリスト、他社比較まで掲載し、初めてでも安心して手続きできる完全ガイドです。
もくじ
パルシステムを解約(脱退)する前に知っておくべきこと

① 出資金・増資金の返金タイミングと確認方法
パルシステムでは、入会時に支払った出資金(および増資金)が、解約後に返金されます。返金は通常、解約手続き完了から1〜2ヶ月後となります。
チェックリスト(返金予定・返金口座・確認タイミング)
- 出資金返金のスケジュールを確認したか?
- 返金口座(登録口座)に変更はないか?
- 最終配達日後、約1〜2ヶ月後に返金されることを把握しているか?
- 返金通知の有無と確認手段をチェックしたか?
② ポイントは全消滅するため使い切り推奨
パルシステムのポイントは、脱退と同時に全消滅します。次回注文前に失効してしまうケースもあるため、退会前にしっかり使い切るのが基本です。
ポイントは「注文割引」「商品交換」などに活用できるので、使い道をあらかじめ決めておくとスムーズです。
③ 共済・保険契約中の場合の別途手続き
パルシステム共済(たすけあい)などの保険商品に加入している場合は、宅配の脱退とは別に手続きが必要です。共済は宅配を辞めても継続可能なため、希望者は契約維持の意思を明示する必要があります。
逆に、共済も同時に解約したい場合は、別途共済担当窓口に連絡する必要があります。
④ 転居時の対応(同一県内なら住所変更、県外は一度解約)
パルシステムは地域ごとの生協で構成されているため、県をまたぐ引っ越しをする場合は一度解約となり、転居先で再加入する形になります。
なお、同一県内の転居であれば、住所変更手続きのみでOKです。配達ルートの関係で、曜日や担当者が変わることがあります。
⑤ 休止制度やタベソダ切替との比較
すぐに解約するのではなく、「少しだけ休みたい」「注文の自由度を上げたい」といったニーズに応じて、休止制度やタベソダへの切替という選択肢もあります。
比較表:「休止 vs 解約(返金・費用・手続きの違い)」
項目 | 休止 | 解約(脱退) |
---|---|---|
出資金の返金 | なし(保持) | あり(2ヶ月前後で返金) |
手続きの手間 | マイページまたは電話で簡単 | 書類返送が必要 |
再開の可否 | すぐに再開可能 | 再加入手続きが必要 |
ポイント・共済 | 保持 | 失効(共済は別手続きで維持可能) |
費用 | 無料 | 無料 |
パルシステムの解約方法:3つのルートでの手順

① ネット(お問い合わせフォーム)で手続きする方法
パルシステムの公式Webサイトから「お問い合わせフォーム」を使って脱退申請ができます。手軽で時間帯も問わないため、最もおすすめの方法です。
- 「お問い合わせフォーム」にアクセスし、カテゴリで「脱退」を選択
- 組合員情報・最終配送希望週などを入力
- 申請内容が受理されると、数日後に脱退申込書が自宅へ郵送される
申込書が届いたら、必要事項を記入し、返信用封筒で返送すれば完了です。
② 電話で手続きする方法
電話での手続きは、すぐに対応してもらいたい人におすすめです。通話の中で最終配達日などを相談できる点がメリットです。
- 組合員番号を事前に準備しておく
- 各地域の「パルシステムお客様センター」へ電話連絡(以下に一覧あり)
- 解約の意思を伝えると、脱退申込書が郵送される
注意点:夕方の電話混雑回避術
平日午後4時〜6時は特に電話が繋がりにくい時間帯です。午前中やお昼前後を狙うとスムーズにつながります。
電話での解約・お問い合わせ窓口(配送センター)
こちらは東京・神奈川・千葉・埼玉エリアにお住まいの方向けの窓口情報です。お電話の際は受付時間にご注意ください。
エリア | 電話番号 | 受付時間 |
---|---|---|
東京・神奈川・千葉・埼玉 | 0120‑868‑014 (フリーダイヤル) |
月~金:9:00~20:00 土:9:00~17:00 |
その他エリア | パルシステム公式サイトの「お問い合わせ先一覧」より地域別にご確認ください。 |
注文専用ダイヤル(共通)
- フリーダイヤル:0120‑086‑379
- 携帯・PHS・一部IP電話:0570‑086‑379(ナビダイヤル)
- 受付時間:月~金 9:00~21:00/土 9:00~12:00
夕方(16時〜18時頃)は電話が混み合う傾向があるため、午前中の連絡をおすすめします。
繋がりにくい場合は、ネットのお問い合わせフォームや、担当配達員への申告もあわせてご検討ください。
③ 配達員に直接伝えて手続きする方法
配達時に直接担当者に伝える方法も可能です。すでに顔見知りになっている場合など、気軽に話せる状況であれば最も簡単です。
- 配達時に「今月いっぱいで退会したい」と伝える
- 担当者が脱退申込の意向を確認後、申込書が郵送されてくる
気まずさを避けるための一言フレーズ例
どうしても「言いにくい」という方は、以下のような言い回しがおすすめです。
- 「事情があって、今月でやめようかと考えてます」
- 「お世話になりましたが、来月から利用を休止したいです」
- 「出資金返金のこともあるので、正式に脱退の書類いただけますか?」
相手も慣れているため、気負わず伝えて問題ありません。
パルシステムの脱退申込書の受取・記入・返送手順

① 申込書受取から記入までの流れ
ネット・電話・配達員いずれの方法で解約を申し込んでも、数日後に「脱退申込書」が郵送されてきます。到着後はすみやかに記入を進めましょう。
申込書には以下のような情報を記入します:
- 組合員番号
- 出資金の返金希望口座情報
- 脱退希望日(最終配達希望週)
- 署名・日付
② 記入時の注意点:口座・日付・署名漏れ防止
返金トラブルや再提出を防ぐためにも、記入時には以下の点を必ず確認してください。
- 口座名義が本人名義か(家族名義NG)
- 脱退希望日が配達スケジュールと合っているか
- 日付・署名の記入漏れがないか(押印は不要)
間違えた場合は修正テープではなく二重線+訂正印が推奨されます。
③ 封筒返送の注意と配達員回収のタイミング
申込書には返信用封筒が同封されています。ポスト投函も可能ですが、配達日が近い場合は担当配達員に直接渡すことも可能です。
配達員に渡す際は、必ず封をした状態で渡し、「脱退申込書です」と一言添えればOKです。
④ 出資金・増資金の受取りと確認
脱退申込書が事務局に届き、正式に処理が完了すると、1〜2ヶ月後に出資金・増資金が返金されます。
返金は申込書に記載した指定口座への振込となり、通知などの案内が届くケースもあります。
返金チェックリスト(振込記録・通知・再確認)
- 返金が2ヶ月以内に振り込まれているか通帳記帳やオンラインで確認
- 不明な点がある場合は地域センターへ問い合わせ
- 通知書類が届いていないかポスト・家族とも確認
- 振込名義が「パルシステム」等になっているかチェック
これらの確認をしておけば、返金トラブルを未然に防ぐことができます。
パルシステム解約後に起こりうるトラブルと対応策

① 出資金が2ヶ月以内に返金されない場合の対処
返金目安は通常1〜2ヶ月以内ですが、地域センターの処理スケジュールや記入不備があると遅れることがあります。
- まずは通帳やネットバンキングで振込の有無を確認
- 返金が確認できない場合は、申し込み時の控え・送付日を確認のうえ、地域のセンターに連絡
- 必要に応じて、再送依頼や補足書類の提出が求められることもあります
② ポイント未使用の確認忘れ
パルシステムのポイントは、脱退手続き完了時点で全失効します。失効したポイントは復旧できません。
解約申込前にマイページでポイント残高を確認し、「注文割引」や「商品交換」に使い切るのが安全です。
③ 共済・保険継続希望者の誤解防止
共済(例:たすけあい)を継続したい方は、宅配解約=共済解約ではない点に注意しましょう。
- 継続希望者は、共済センターに「脱退せずに共済だけ継続したい」と伝える必要があります
- 誤って共済も一緒に解約されてしまうケースもあるため、意思表示をはっきり伝えるのがポイントです
④ アプリ・ネットカタログが使えなくなる問題
パルシステムの公式アプリ(またはWebのeパルくる)やネット注文機能は、解約後は使用できなくなります。
特に注意したいのが、ログイン後の履歴確認や利用明細のダウンロードなどを解約前に済ませておくことです。
ログイン権限の期限(タベソダ180日後無効)
もしタベソダを利用していた場合、アカウントは180日間保持されますが、その後自動的に無効となります。
明細や履歴を保存したい場合は、必ず期間内に操作してください。
⑤ 通い箱の返却忘れによる請求など
パルシステムでは、冷蔵・冷凍食品の配送時に使われる通い箱(保冷ボックス)を解約後に返却し忘れると、請求対象になる可能性があります。
- 配達時に回収をお願いする
- 自宅に保管されている場合は、解約申込時に「箱の回収希望」と伝えておく
- 最悪の場合、1個あたり数千円の請求が発生する例もあり、要注意です
⑥ 解約申し込みが届いているか不安な場合の確認方法
申込書を返送してから数日経っても連絡がない場合は、手続きが届いていない・処理中である可能性があります。
そのような時は、以下のような方法で確認しましょう:
- 発送日を控えておき、1週間経っても連絡がなければ地域センターに確認
- 配達担当者に直接聞くのも有効(特に返送を手渡しした場合)
- Web申込や電話申込の際の控えがあると照会がスムーズ
パルシステムの他サービス比較:解約より休止や乗り換えが良いケース

① 休止制度のメリット・デメリット
パルシステムには一時的に配達を休止できる制度があります。完全に脱退する前に、まずは休止で様子を見るのも有効な選択です。
- メリット: 出資金・ポイント・共済契約などが維持される
- メリット: 再開時は特別な手続き不要でスムーズ
- デメリット: 一定期間を過ぎると自動的に脱退扱いとなる可能性がある(地域により異なるため要確認)
- デメリット: 紙のカタログが届き続ける(停止申請は別途必要)
「今は使わないけど、将来的に再開するかも」という方には特におすすめです。
② タベソダ(※2025年4月終了済)利用時の注意点
スマホ注文専用の「タベソダ」は、2025年4月をもって全サービス終了しました。現在は新規登録・再開とも不可です。
そのため、タベソダを「休止の代替」として検討していた方は、地域の通常宅配サービスまたは他社宅配へ乗り換える必要があります。
今後の対応策:
- パルシステムの通常宅配へ戻る(要再加入)
- コープデリ・オイシックス・ヨシケイなど他社宅配を検討する
③ 他社宅配サービスとの比較表
「もう宅配サービス自体をやめたい」と感じている方でも、他社との比較によって満足度が高まるケースがあります。以下の比較表を参考に、自分に合った宅配サービスを検討してみてください。
比較項目一覧(価格・品揃え・手数料・再加入特典)
サービス名 | 価格帯(目安) | 主な品揃え | 配送料・手数料 | 再加入・特典 |
---|---|---|---|---|
パルシステム | 中 | 生協食品・ミールキット・生活雑貨 | 地域や購入金額により変動 | 特典なし(通常加入扱い) |
コープデリ | やや安 | 食料品・日用品・チラシ型商品 | 約100円前後/割引あり | 再加入時に割引キャンペーン実施中 |
オイシックス | 高 | 有機野菜・時短ミールキット | 6,000円以上で無料 | 初回限定で50%OFFなど |
ヨシケイ | 中〜高 | 夕食ミールキット専門 | 送料無料 | 初週お試し価格あり |
配達頻度・家族構成・調理スタイルによって、最適な宅配サービスは異なります。無理なく続けられるものを選びましょう。
FAQ〜よくある質問と回答〜パルシステム解約Q&A

① 電話が繋がらない時はどうすれば?
平日夕方(16〜18時)は混雑が集中するため、できるだけ午前中〜14時ごろの電話が推奨されます。
つながらない場合は、「お問い合わせフォーム」や配達員への申告も代替手段として有効です。
② 解約手続き後でも商品は届く?
解約申請をしても、脱退希望日(最終配送週)までは通常通り配達されます。ただし、それ以降は自動的に停止されます。
希望する停止日がある場合は、申込時に「いつから停止したいか」を明確に記入・申告してください。
③ 共済手続きは一括でOK?
宅配の解約とは別に、共済(たすけあい等)の手続きは別途必要です。
- 共済も解約したい場合 → 共済窓口への連絡が必要
- 共済は継続したい場合 → 「共済は続けたい」旨を明記・伝達する
宅配と共済は運営部門が異なるため、自動的に連携されません。
④ 再加入時にお得な特典はある?
パルシステムでは再加入時の明確な特典は基本的に用意されていません。ただし、一定期間が空いた場合やキャンペーン実施中であれば、初回特典が適用されることがあります(例:おためしセット・送料無料など)。
詳細は、地域の生協または公式サイトで要確認です。
⑤ 引っ越し後すぐに再加入できる?(同県or他県)
以下の通り、県内と県外で対応が異なります:
- 同県内の引っ越し: 解約不要。住所変更のみでOK。
- 県外へ引っ越し: 一度解約 → 引越し先のパルシステムで再加入が必要。
パルシステムは生協ごとにエリアが分かれているため、都道府県をまたぐ移動では別契約になります。
⑥ 解約費用や違約金は発生する?(発生しない点明記)
パルシステムの解約には費用も違約金も一切発生しません。手数料ゼロでいつでも解約可能です。
ただし、出資金・増資金の返金は申込書の返送が必要なため、手続きが完了するまでは正式に「脱退」とはなりません。
念のため、ポイント失効や共済契約などの周辺サービスも整理しておきましょう。
まとめ|パルシステム 解約手続き完全ガイド

① 解約の手順総まとめチェックリスト
- STEP1: ネット・電話・配達員いずれかで解約の意思を伝える
- STEP2: 脱退申込書を受け取り、必要事項を記入
- STEP3: 出資金返金口座や最終配送週を記載し、署名する
- STEP4: 返信用封筒で申込書を返送 or 配達員に手渡す
- STEP5: 最終配達後、1~2ヶ月で出資金が返金される
- STEP6: 共済継続希望の有無を明記(別手続き)
- STEP7: ポイントや通い箱の処理を忘れずに
② 手続き完了までのスケジュール例(申込~返金)
時期 | 手続き内容 |
---|---|
1日目 | ネット or 電話 or 配達員に解約申込 |
3〜5日後 | 脱退申込書が郵送で届く |
7〜10日目 | 申込書記入・返送(ポスト or 配達員) |
解約希望週(例:第4週) | 最終配送が行われる |
翌月下旬〜翌々月中旬 | 出資金・増資金の返金(指定口座) |
このスケジュールを参考に、逆算して申し込み時期を決めておくと安心です。