GRATINA(グラティーナ)のネットワーク利用制限の確認・解除について
端末で操作方法が異なり困ってしまうことがよくあります。
auの3G携帯(ガラケー、フィーチャーフォン)、GRATINA(グラティーナ KYY06)のネットワーク利用制限の確認・解除方法でお困りの方が多いようですので、私の体験談をもとにまとめました。それでは解説していきたいと思います。
結論『一括購入のGRATINAはネットワーク利用制限は気にしなくてよい』
これはかなり強引な結論なのですが、一括購入のほとんどの方はネットワーク利用制限というものを考えなくてよいというのが結論です。
正規ルートでかつ一括購入をした場合、ほぼネットワーク利用制限というものは問題になります。(一部を除く→後述)
結論『GRATINAにはネットワーク利用制限が存在しない』
こちら正式な情報によると「4GLTE通信ができない3G通信専用の携帯端末にはネットワーク制限自体が存在しない」とのことでした。
ただし、別の手続(=ロック解除)が必要なので、最後までお読みください。
※ロック解除は手間もお金もかかる手続きなので重要です!
ネットワーク利用制限を確認しようと思ったらIMEI/MEIDが無かった…
GRATINA(グラティーナ)を手放すことになったので、先日書いた記事の通り「docomoでのネットワーク利用制限の○への変更」と同様の手続きをしようと思いました。
さっそくau用のネットワーク利用制限の確認サイトにアクセス。
(確認サイトは下記)
【au】ネットワーク利用制限携帯電話機照会
照会サイトの冒頭に出てくる入力フォームにはこのように書かれています。
IMEI (半角数字15桁) もしくはMEID (半角数字14桁) を入力してください。
そういえば、スマホの電池パックを外したところに製造番号やら何やら書いてあったな・・・
と思い出し、GRATINA(グラティーナ)の電池パックを外しました。
しかし、数桁の製造番号は書いてあるものの、14ケタ、15ケタなどのIMEIやIMEIDなどの記載は一切ありません。
「*#06#」でIMEIが表示されるかも?
「GRATINA IMEI」などでネットで調べてみると
『IMEI番号はほとんどの携帯のダイヤル画面で *#06# と入力すると調べる事が出来る』
こんな書き込みを見つけました。
なるほど、シールや刻印だけでなくて画面から確認する方法もあるんだなとちょっと納得したのもつかの間、実際やってみたものの何も表示されませんでした。
これも特定の携帯端末に限定された方法のようですね。
そもそも3G携帯にはネットワーク利用制限がない?
その後、色々と調べてみたり人に聞いたりしてみてだんだんとわかってきました。
auのネットワーク利用制限は、そもそも3G携帯(ガラケー、フィーチャーフォン)の時代には存在しませんでした。
各種スマートフォンをはじめとする4GLTEの登場以降に、このネットワーク利用制限が開始されました。
このネットワーク利用制限は、4GLTE通信が可能な端末に関する制限なので、3G携帯(4GLTE通信が不可能な端末)には関係ないとのことでした。
GRATINAもネットワーク利用制限自体がない?
しかし、GRATINA(グラティーナ)は4GLTEが登場以降に発売されたものの、3G通信のみの端末(非4GLTE端末)のため、こちらも対象外となります。
仕様としては3G携帯という扱いになるため、こちらもネットワーク利用制限はあまり意識されていないせいか、端末にはIMEI/MEIDなどの記載はありません。
IMEI/MEIDなどを調べる術も私自身見つけられませんでしたが、最近出た端末なのでもしかしたら内部的には存在しているかもしれません。
(ご存知の方がいましたら是非教えてください →正式な情報を頂きました)
GRATINAを分割購入の人は注意が必要
冒頭で「ネットワーク利用制限というものを考えなくてよい」と述べましたが、一部の方には関係があります。
というのは、ネットワーク利用制限自体は不正な端末取得(詐欺や盗難など)の防止を目的に生まれました。
つまり、3G携帯であるGRATINA(グラティーナ)といえども、分割払いのまま完済していないもの、いわゆる赤ロムと呼ばれるものや、盗難などの不正ルートで流通したものなどは、ネットワーク利用制限によってロックがかけられる可能性が高いです。
GRATINAを分割払いで購入した方(赤ロム)、もしくはちょっと怪しいルートで手に入れた方のみ、注意が必要という訳ですね。(オークションや怪しいお店で購入した場合は注意が必要です)
ネットワーク利用制限を確認する術がない?
IMEI/MEIDの記載がない以上、ネットワーク利用制限がどのような状況なのかWEB上から確認することはできません。
しかし、IMEI/MEIDが内部的に存在していたとしたら、ネットワーク利用制限は確認できないだけで存在するかもしれません。
内部的にネットワーク利用制限が×などになっていたとしたら、docomoと同様にその変更手続きが必要です。
auのお客様サポートに問い合わせをして変更・確認などをしてもらえる可能性は低いです。
ドコモの場合はお客様サポートでは受付してくれませんでした。
auもお客様サポートではなく、ネットワーク利用制限専門の窓口があるかもしれません。
auのネットワーク利用制限表示例
○:ネットワーク利用制限の対象でない
△:盗難、不正契約などが判明した場合、ネットワーク利用制限の対象となる
×:盗難、不正契約、または割賦が未完済の場合対象となる
GRATINAにはSIMロックがある
GRATINA(グラティーナ)ではネットワーク利用制限の変わりに、「レベル2 SIMロック」をはじめとしたキャリア側でのロックがかけられています。
(GRATINAだけではなく3G携帯のほとんどに当てはまる話です)
これはGRATINAに最初にさしたSIMカード(ICカード)を記録し、そのカード以外は一切受け付けないというものです。
つまりは、他のSIMカード(ICカード)を挿して利用できないように、GRATINA側に制限がかけられているということです。
GRATINAを販売/出品する際にはロック解除に注意
GRATINA(グラティーナ)を販売するとき、もしくはオークションなどへ出品する際には、この「レベル2 SIMロック」の対応、または注意喚起をしなければなりません。
購入者/落札者側は自分のSIMカード(ICカード)を持っているわけですが、購入したGRATINA(グラティーナ)からすれば、それは新しいSIMカード(ICカード)となり、先述の通り別のSIMカード(ICカード)は受け付けない、つまり買っても使えずトラブルのもととなります。
オークションの場合では、これはどちらかというと出品者側がこの「ロック解除」の案内をして販売し、落札者側が「ロック解除」をするという対応となることが多いように見受けられます。
親切な出品者は「ロック解除」をしてから出品していたりします。
このロック解除については、事前に対応するなり、きちんと説明するなりしないと、落札者側から「使えないじゃないか!」といってクレームを受けたり、「非常に悪い出品者」の評価を受けたりします。
「レベル2 SIMロック」のロック解除の方法
「レベル2 SIMロック」の解除手続の正式名称は「ICカードロッククリア」です。
「レベル2 SIMロック」を解除するにはauショップにGRATINA(グラティーナ)を持ち込んで、「ICカードロッククリア」をしてもらわなければなりません。
端末自体にロックがかかっていますので、SIMカード(ICカード)だけ持ち込んでもダメです。
ちゃんと携帯電話端末を持ち込む必要があります。
ロック解除自体は数分で終わることが多いのですが、この際にしっかりと手数料を取られます。
「ICカードロッククリア」の事務手数料2,000円+消費税
翌月のご請求に合算
(2014年1月時点の情報)
【参考】auICカード対応のauケータイを譲り受けたのですが、自分のauICカードを差し替えれば利用できますか?
この事務手数料は現金を持っていく必要はなく、翌月の請求に合算されます。
その他に必要なものとしては「本人確認書類」がありますので、免許証等をお持ちの方は忘れずに持って行ってください。
2011年4月以降に新たに発売されたSIMロック解除機能搭載の携帯電話機など
注意1:
契約者ご本人であることを、お名前・生年月日などで確認させていただきます。法人名義によるお申込みの場合は、来店者の本人確認書類などが必要になる場合があります。またドコモの回線契約が確認できない場合は、来店者の本人確認書類が必要となります。なお、来店者の本人確認書類が健康保険証の場合は、公共料金の領収書、クレジットカード、学生証、住民票、外国人登録原票記載事項証明書の添付は不要です。注意2:
ネットワーク利用制限中・おまかせロック中・ケータイ補償ロック中の携帯電話機などについては、 各種ロック解除後に受付が可能となります。なお、ネットワーク利用制限については、解除できません。注意3:
携帯電話機などに水濡れや大きな破損などがある場合については、故障修理後の受付となります。
GRATINAを買う場合の注意点(とくにオークション)
「ICカードロッククリア」は手間も費用もかかります。
この手間と費用を負担してまで出品する方もそこそこ見られます。
購入する方は「ロック解除済み」みたいなものを落札されるとよいかと思います。
「ロック解除済み」のGRATINA(グラティーナ)であれば、手元に届いたらすぐに自分のSIMカード(ICカード)を挿すだけですぐに利用できるからです。
【まとめ】au GRATINAのネットワーク利用制限の確認・解除について
ネットワーク利用制限については、分割払いで購入した方、不正なルートで購入した人は注意が必要。
それ以外のほとんどの方々、つまり正規ルートで一括購入をされた方々は問題にならない。
ただしそのかわり、別のSIMカード(ICカード)を挿すために「レベル2 SIMロック」の解除手続が必要(正式名称は「ICカードロッククリア」)
その手続はauショップにGRATINA本体を持ち込んで、さらに事務手数料「2,000円+消費税」を払って行う必要あり。
オークションの場合は落札者が自分でauショップに持ち込んでロック解除することが比較的多い。
親切な出品者、または業者は、予めロック解除したものを提供している。
この場合、落札者、購入者は手元にGRATINAが届いたら、手持ちのSIMカード(ICカード)を挿すだけですぐに使用することができる。
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