≪検証≫スマホタダ割iPad mini無料キャンペーンは得か
ソフトバンクのスマホタダ割とは
ソフトバンクではスマホタダ割というキャンペーンをやっていますが、ますこれはどういったものなのかを説明しますね。
特典は3つあって、基本料金(ホワイトプラン)が2年間になるもの、iPad mini が実質負担額0円となるもの、ソフトバンクポイントを大量に貰えるもの、これらから好きな特典を選ぶことができます。
- 1 ホワイトプラン基本使用料2年間0円
- 2 iPad mini(Wi-Fiモデル/16GB)の実質負担額が0円
- 3 ソフトバンクポイント28,800pt
単純にどの特典が一番得かを考えてみると
ソフトバンクのホームページに行ってキャンペーンの内容をざっと読んでみると、表面的な金額をあるていど思い浮かべることができます。
スマホタダ割 | キャンペーン情報 | ソフトバンクモバイル
https://www.softbank.jp/mobile/campaigns/list/banban_norikae/
「ホワイトプラン基本使用料2年間0円」であれば、毎月約1,000円が24回割り引かれるので、大体24,000円分くらいは得すると想像できます。
「iPad mini(Wi-Fiモデル/16GB)の実質負担額が0円」であれば、28,800円(’13 7/1から32,800円)分くらいになるので、1.のホワイトプラン無料よりお得なのでは?と感じます。
「ソフトバンクポイント28,800pt」これは1pt=1円と想像できるので、28,800円分得しそうですが、現金でないので用途が限られそうだなと想像
恐らく、ほとんどの方がこんな感じで思い浮かべつつ・・・という感じでしょうけれども、iPad miniの金額が分かっている方は少ないかもしれませんね。
でも、気をつけてください。ところどころに注釈が突きまくっているということは・・・落とし穴がいっぱいなんです!
≪検証≫iPad mini 実質無料は得なのか
やはりこの「iPad mini」にも注釈が付いています。実質とか書いてありますね。
ということは「何かしらの形で料金が発生するけれども、特定の条件下で料金が相殺される」という、ソフトバンクでよく取られているキャンペーン手法の登場でしょうか。
iPad mini 実質無料って何?
本当にiPad miniが無料で貰えるのならば「実質無料」なんて言葉は使わずに、「iPad mini もれなくプレゼント!」なんて書き方を大々的にすると思います。
さて、その実質無料の真相について解説していきたいと思います。
まずはこちらの表をご覧ください。
「※」がたくさん付いていますね。
機種代金/分割支払金という記載もあります。
つまり、これは「iPad mini を定価で購入することとなり、それは分割で支払うことになる」ということです。
それではどのような条件のもと、実質無料になるのかについてですが、それは「スマホタダ割適用」というところになります。
16Gバイトモデルの場合、分割支払金は1,200円ですが、「スマホタダ割適用」ということで1,200円の割引、つまり実質0円の支払となります。
ここで読み終えてはいけません!場合によっては恐ろしく後悔します!
iPad mini 実質無料の条件1「25ヶ月間の契約が必要」
この「iPad mini 実質無料」を実現するための条件がいくつかありますが、まずは分割支払金についてから。
iPad miniの分割支払金は「スマホタダ割」によって相殺される仕組みになっていますが、この「スマホタダ割」を適用しきるための条件があります。
それは25ヶ月間の契約が必要であるということ。
分割で定価のiPad miniを購入しているわけなので、これをすべて支払い切るまでは、この毎月相殺されるスマホタダ割を25ヶ月間受け続けなければ、残債を自腹で払わなければならなくなります。
たとえば、ちょうど1年経過したところでiPad miniを落として壊してしまった(または紛失してしまった)場合に、じゃあこの契約を解約しようとすると、残債である14,400円を支払わなければならなくなります。
さらに、iPad miniを利用するうえでパケットのプランにも入らないといけないわけですが、こちらも2年縛りの自動更新。
25ヶ月目~26ヶ月目以外の解約については、契約解除料9,975円が発生します(自動更新という点にも要注意ですね)
このような最悪パターンであれば、14,400円+9,975円という高額な支払が発生してしまいます。
25ヶ月間の契約を守らないと、実質無料となりませんね。
iPad mini 実質無料の条件2「一緒に契約したスマホは機種変更も解約もできない」
「※4」の部分をよーく読んでください。「MNP回線のご利用料金より割引となります」と書いてあります。
つまり、iPad miniの分割支払金を相殺してくれる「スマホタダ割」は、このiPad miniの利用料金から割引されるのではなく、一緒に契約したスマホから割引される訳です。
これの何がいけないのか。
これは、一緒に契約したスマホを解約できないということになるからです。
さきほどと同様に、スマホが壊れてしまったり落としてしまった場合に、スマホを解約したりするとこのiPad miniの割引もなくなり自腹となります。
恐ろしいのがこのスマホ側の機種変更もダメということ。
スマホを機種変更をすると「スマホタダ割」も停止となり、さらにそのスマホも分割契約をしていた場合には、スマホ自体の割引サービス「月月割」も停止となります。
つまり、何がなんでもソフトバンクの同一機種を利用しなければならず、壊れた場合には高額な修理代を払ってでも同じ機種を利用しつづけるほかありません。
(オークションなどで白ロムを購入する手はありますが・・・)
よって、どちらを解約しても、スマホの機種変更をしても、「スマホタダ割」が即停止となるので実質無料となりません。
iPad mini 実質無料とするにはリスクがたくさん
スマホとセットで契約し続けなければならなかったり、どちらか一方の解約も許されなかったり、落とした・壊した際の損害が大きかったり、なかなかリスキーなキャンペーンですね。
ものを大切に扱える人、落し物・忘れ物が少ない人、気に入らなくても25ヶ月間最後まで使い切る勇気のある人、こんな人にはオススメかもしれません。
MNPで乗り換えまくってお得に契約!って人には全く向いていないキャンペーンです。
私なんかは「だったら素直にホワイトプラン2年間無料」で24,000円分得しておいて、浮いたお金で「何の縛りもないiPad mini」を買ってしまえばよいのでは?とか思ってしまいます。
その理由は実はもうひとつありまして・・・。
iPad mini の最低維持費にも注意して!
「実質無料」なんて書かれると、なんだかお金がかからないイメージがありますが、ここで登場する iPad mini も所詮携帯会社の1端末です。
端末の料金は無料になったところで、パケットプランや、パケット通信料金、その他オプション・・・はしっかりと取られる訳です。
これが一番、皆さんが気にされる重要な情報かもしれませんね。
「iPad mini の最低維持費」については別の記事でまとめたいと思います。
実は、知らなくて損している情報って、たくさんあるんですよね。
節約大好きなあなたに、厳選した情報をご紹介します!