りそな銀行の口座を解約したいけれど、手続き方法や必要書類が分からずお困りではありませんか。りそな銀行の口座解約は店頭窓口での手続きが基本となり、キャッシュカードや通帳、本人確認書類などが必要です。この記事では、りそな銀行の解約方法について、必要な持ち物から手続きの流れ、解約時の注意点まで、初めての方にも分かりやすく徹底解説します。旧・大和銀行から引き継いだ口座の解約方法も同様ですので、ぜひ参考にしてください。
りそな銀行の口座解約に必要なもの

①りそな銀行の解約に必要な持ち物一覧
りそな銀行の口座を解約する際には、以下の4点を必ず持参する必要があります。
- 通帳:解約する口座の通帳
- キャッシュカード:解約する口座のキャッシュカード
- 届出印:口座開設時に登録した印鑑
- 本人確認書類:運転免許証やマイナンバーカードなど
これらの持ち物がすべて揃っていないと、解約手続きを進めることができません。特に届出印は口座開設時に登録した印鑑と完全に一致する必要がありますので、事前にしっかり確認しておきましょう。
なお、通帳やキャッシュカードを紛失している場合でも解約は可能ですが、その場合は別途手続きが必要になります。詳しくは後述の「通帳・キャッシュカードを紛失している場合」をご確認ください。
②りそな銀行の解約時に使える本人確認書類
りそな銀行の口座解約手続きでは、本人確認書類の提示が必須です。以下のいずれかの書類を持参してください。
| 書類の種類 | 備考 |
|---|---|
| 運転免許証 | 有効期限内のもの |
| マイナンバーカード | 顔写真付きの表面のみ |
| パスポート | 現住所の記載があるもの |
| 健康保険証 | 現住所の記載があるもの |
| 住民基本台帳カード | 顔写真付きで有効期限内のもの |
| 在留カード・特別永住者証明書 | 外国籍の方 |
本人確認書類に記載されている住所と届出住所が異なる場合は、追加で住所確認書類(公共料金の領収書や住民票など)の提示を求められることがあります。引っ越しをしている場合は、事前に住所変更手続きを済ませておくとスムーズです。
また、健康保険証など顔写真のない本人確認書類を使用する場合は、追加で別の書類の提示を求められる可能性がありますので、できるだけ顔写真付きの本人確認書類を持参することをおすすめします。
③りそな銀行の届出印を紛失した場合の対処法
届出印を紛失してしまった場合や、どの印鑑を届出印として登録したか分からない場合でも、りそな銀行の口座解約は可能です。ただし、通常の解約手続きよりも時間がかかりますので注意が必要です。
届出印がない場合の解約手順は以下の通りです。
- りそな銀行の窓口を訪問し、届出印を紛失したことを申し出る
- 改印届(印鑑変更の手続き)を提出し、新しい印鑑を登録する
- 改印手続きが完了した後、新しい届出印を使用して解約手続きを行う
改印手続きには本人確認書類や新しい印鑑が必要になります。また、改印手続きと解約手続きを同日に完了できない場合もありますので、時間に余裕を持って手続きを進めることをおすすめします。
どの印鑑を届出印として登録したか不明な場合は、複数の印鑑を持参して窓口で照合してもらうこともできます。ただし、何度も照合に失敗すると口座がロックされる可能性もありますので、心当たりのある印鑑をすべて持参するようにしましょう。
なお、印鑑レス口座(印鑑を登録していない口座)の場合は、届出印なしで解約手続きが可能です。自分の口座が印鑑レス口座かどうか不明な場合は、事前にりそな銀行の窓口やコールセンターに問い合わせて確認しておくとスムーズです。
りそな銀行の口座解約手続きの流れ

①りそな銀行店頭窓口での解約ステップ
りそな銀行の口座解約は、店頭窓口でのみ手続きが可能です。インターネットバンキングや電話、郵送での解約手続きには対応していませんので、必ず店舗に足を運ぶ必要があります。
店頭窓口での解約手続きの流れは以下の通りです。
- 必要書類を準備する
- 通帳
- キャッシュカード
- 届出印
- 本人確認書類
- りそな銀行の店舗窓口を訪問する
- 口座を開設した支店でなくても、全国のりそな銀行の店舗で解約手続きが可能です
- 営業時間は平日9:00~15:00が基本ですが、店舗によって異なる場合があります
- 窓口で口座解約の申し出をする
- 窓口の担当者に「口座を解約したい」と伝えます
- 解約理由を聞かれることがありますが、正直に答える必要はありません
- 解約申込書に記入する
- 窓口で解約申込書が渡されますので、必要事項を記入します
- 届出印を押印する欄がありますので、持参した届出印を押印します
- 本人確認と書類の確認
- 窓口の担当者が本人確認書類や通帳、キャッシュカードを確認します
- 口座残高がある場合は、その場で現金で返金されます
- 解約手続き完了
- 通帳とキャッシュカードは窓口で回収されます
- 解約完了の控えが渡される場合がありますので、大切に保管しましょう
手続きにかかる時間は、混雑状況にもよりますが15~30分程度が目安です。月末や給料日前後、確定申告の時期などは窓口が混雑しやすいため、時間に余裕を持って訪問することをおすすめします。
なお、口座に残高がある場合は、その場で現金で受け取ることになります。多額の残高がある場合は、事前に他の口座に振り込むか引き出しておくとスムーズです。また、自動引き落としやクレジットカードの引き落とし口座に設定している場合は、事前に変更手続きを完了させておく必要があります。
②りそな銀行の代理人による解約手続きの方法
本人が窓口に行けない事情がある場合、代理人による口座解約も可能です。ただし、代理人による解約には通常の解約手続きとは異なる書類が必要になります。
代理人による解約手続きに必要なものは以下の通りです。
| 必要なもの | 詳細 |
|---|---|
| 口座名義人(本人)の書類 | |
| 通帳 | 解約する口座の通帳 |
| キャッシュカード | 解約する口座のキャッシュカード |
| 届出印 | 口座開設時に登録した印鑑 |
| 本人確認書類のコピー | 運転免許証やマイナンバーカードなどのコピー |
| 委任状 | 本人が代理人に手続きを委任する旨の書面 |
| 代理人の書類 | |
| 代理人の本人確認書類 | 運転免許証やマイナンバーカードなど(原本) |
| 代理人の印鑑 | 認印でも可 |
委任状はりそな銀行の所定の書式がある場合もありますので、事前にりそな銀行の公式サイトからダウンロードするか、店舗窓口やコールセンターで入手することをおすすめします。委任状には本人の署名・捺印が必要です。
代理人による解約手続きの流れは、基本的に本人が行う場合と同じですが、窓口での本人確認と代理権の確認に時間がかかる場合があります。また、店舗によっては代理人による解約を受け付けていない場合や、事前に連絡が必要な場合もありますので、訪問前に電話で確認しておくと安心です。
なお、代理人による解約の場合でも、口座残高の受け取りは原則として本人名義の口座への振込となる場合があります。現金での受け取りを希望する場合は、事前に窓口に相談しておきましょう。
③りそな銀行の遠方に住んでいる場合の解約方法
引っ越しなどで遠方に住んでいて、りそな銀行の店舗が近くにない場合でも、口座解約は可能です。りそな銀行は全国に店舗がありますので、最寄りのりそな銀行の店舗で解約手続きができます。口座を開設した支店である必要はありません。
遠方に住んでいる場合の解約方法としては、以下の選択肢があります。
最寄りのりそな銀行店舗で解約する
りそな銀行は、関西地方を中心に東京や埼玉などにも店舗があります。全国のりそな銀行の店舗で解約手続きが可能ですので、最寄りの店舗を探して訪問しましょう。りそな銀行の店舗検索は公式サイトから行えます。
代理人に依頼する
近くにりそな銀行の店舗がない場合は、親族や信頼できる知人に代理人として解約手続きを依頼することもできます。代理人による解約には委任状や本人確認書類のコピーなどが必要ですので、前述の「代理人による解約手続きの方法」を参考に準備してください。
一時帰省のタイミングで解約する
すぐに解約する必要がない場合は、帰省や出張などで地元に戻るタイミングで解約手続きを行うのも一つの方法です。ただし、その間に口座維持手数料が発生する可能性や、長期間利用していない口座は休眠口座となる可能性がありますので注意が必要です。
なお、りそな銀行では郵送での解約手続きには対応していません。必ず店頭窓口での手続きが必要となりますので、どうしても店舗に行けない場合は、代理人に依頼するか、電話でりそな銀行のコールセンターに相談して個別の対応が可能か確認してみることをおすすめします。
また、遠方に住んでいる場合は、住所変更手続きを済ませておくことも重要です。届出住所と現住所が異なると、本人確認に時間がかかったり、追加の書類提示を求められたりする可能性があります。
りそな銀行口座を解約する前の注意点

①りそな銀行の口座残高と自動引き落としの確認
りそな銀行の口座を解約する前に、必ず確認しておくべき重要なポイントがあります。特に口座残高と自動引き落としの確認は、解約後のトラブルを防ぐために欠かせません。
口座残高の確認と清算
口座を解約する際は、口座残高をゼロにするか、窓口で現金として受け取る必要があります。解約手続き時に残高がある場合は、その場で現金で返金されますが、多額の残高がある場合は以下の方法で事前に処理しておくことをおすすめします。
- ATMで引き出す:手数料を抑えながら現金化できます
- 他の銀行口座に振り込む:インターネットバンキングやATMから振込可能です
- 公共料金の支払いに充てる:残高を有効活用できます
また、マイナスの残高(借越状態)がある場合は、必ず解消してから解約手続きを行う必要があります。借越状態のまま解約することはできませんので、事前に入金して残高をプラスにしておきましょう。
自動引き落としの確認と変更
りそな銀行の口座をクレジットカードや公共料金、携帯電話料金などの引き落とし口座に設定している場合は、解約前に必ず変更手続きを完了させる必要があります。
確認すべき主な自動引き落としは以下の通りです。
| 引き落とし項目 | 確認方法 |
|---|---|
| クレジットカード | カード会社のマイページや電話で確認・変更 |
| 公共料金(電気・ガス・水道) | 各事業者のマイページや電話で確認・変更 |
| 携帯電話料金 | 携帯電話会社のマイページや店舗で確認・変更 |
| 生命保険・損害保険 | 保険会社に連絡して変更手続き |
| 家賃・駐車場代 | 管理会社や大家さんに連絡して変更手続き |
| 定期購読サービス | Netflix、Amazon Prime等のサブスクサービス |
| 税金・社会保険料 | 市区町村役場や年金事務所に連絡 |
自動引き落としの変更には1~2ヶ月程度かかる場合もありますので、解約を決めたら早めに変更手続きを開始しましょう。変更手続きが完了する前に口座を解約してしまうと、引き落としができずに延滞扱いになり、信用情報に傷がつく可能性があります。
また、給与振込口座や年金受取口座に設定している場合も、勤務先や年金事務所に連絡して変更手続きを行ってください。給与や年金が振り込まれた後に口座が解約されていると、返金処理に時間がかかり、受け取りが遅れる可能性があります。
②りそな銀行の口座解約時の手数料
りそな銀行の口座解約には、基本的に手数料はかかりません。解約手続き自体は無料で行うことができます。
ただし、以下のような場合には注意が必要です。
口座解約時に手数料がかかる可能性があるケース
- 定期預金の中途解約:定期預金を満期前に解約する場合、中途解約利率が適用され、予定していた利息を受け取れない場合があります
- 外貨預金の解約:外貨預金を解約する際には、為替手数料がかかる場合があります
- 解約時の振込手数料:口座残高を他の銀行口座に振り込む場合、振込手数料がかかります
また、口座維持手数料が未払いの場合は、解約時に精算する必要があります。りそな銀行では、一定の条件を満たさない普通預金口座に対して口座維持手数料を徴収する場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
解約前に確認しておきたい費用
口座解約自体に手数料はかかりませんが、解約前に発生する可能性のある費用として以下のものがあります。
- 通帳再発行手数料:通帳を紛失している場合、再発行には1,100円程度の手数料がかかります
- 届出印変更手数料:届出印を紛失して改印手続きをする場合、手数料がかかる場合があります
- 残高証明書発行手数料:解約後に残高証明書が必要な場合、発行手数料がかかります
これらの費用は解約手続きそのものの費用ではありませんが、解約に伴って必要になる場合があるため、事前に把握しておくと安心です。
③りそな銀行の解約後の再開設や取引履歴について
りそな銀行の口座を一度解約した後、再度口座を開設することは可能です。ただし、いくつか注意すべき点があります。
解約後の再開設について
りそな銀行の口座を解約した後でも、再度口座開設の申し込みをすることは可能です。ただし、以下の点に注意が必要です。
- すぐには再開設できない場合がある:解約直後は、システム上の処理が完了するまで新規口座開設ができない場合があります
- 過去に不正利用や規約違反があった場合:口座開設を断られる可能性があります
- キャンペーンの対象外になる場合がある:新規口座開設キャンペーンは、初めて口座を開設する方が対象の場合が多く、再開設の場合は対象外となることがあります
- 以前と同じ口座番号は使えない:再開設時には新しい口座番号が発行されます
本当に口座が不要かどうかをよく検討してから解約することをおすすめします。特に、将来的に住宅ローンやカードローンなど、りそな銀行のサービスを利用する予定がある場合は、口座を残しておいた方が手続きがスムーズな場合があります。
解約後の取引履歴について
口座を解約すると、インターネットバンキングやATMで取引履歴を確認することができなくなります。確定申告や税務調査などで過去の取引履歴が必要になる可能性がある場合は、以下の対応をしておきましょう。
- 解約前に取引履歴を印刷またはダウンロードしておく:インターネットバンキングから取引明細をダウンロードできます
- 通帳記帳を最新の状態にしておく:通帳は解約時に回収されますが、記帳内容を写真に撮っておくと安心です
- 必要に応じて残高証明書を発行する:解約前に残高証明書を発行しておくと、後日証明が必要になった際に便利です
なお、解約後でも一定期間は銀行に取引履歴が保存されていますので、どうしても必要な場合は、りそな銀行に連絡して取引履歴の開示請求をすることも可能です。ただし、開示請求には手数料がかかり、時間もかかりますので、事前に準備しておくことをおすすめします。
④りそな銀行の休眠口座と解約の違い
りそな銀行の口座を長期間使用していない場合、「休眠口座」として扱われることがあります。休眠口座と解約は全く異なるものですので、違いを理解しておきましょう。
休眠口座とは
休眠口座とは、最後の取引から10年以上経過した普通預金口座のことです。りそな銀行では、以下のような口座が休眠口座として扱われます。
- 10年以上入出金や記帳などの取引がない口座
- 預金者と連絡が取れない状態が続いている口座
- 残高があるものの、長期間放置されている口座
休眠口座になると、通常の取引が制限される場合があります。ATMでの引き出しができなくなったり、インターネットバンキングが利用できなくなったりすることがあります。
休眠口座と解約の違い
| 項目 | 休眠口座 | 解約 |
|---|---|---|
| 口座の状態 | 口座は存在するが取引が制限される | 口座が完全に消滅する |
| 預金残高 | 残高は保持されている | 残高は払い戻される |
| 復活の可否 | 窓口で手続きをすれば復活可能 | 復活はできない(再開設が必要) |
| 自動引き落とし | 停止される場合がある | 完全に停止される |
| 通帳・カード | そのまま保持できる | 回収される |
休眠口座の解約方法
休眠口座になってしまった口座を解約する場合も、通常の口座解約と同じ手続きで行えます。ただし、以下の点に注意が必要です。
- 本人確認が厳格になる場合がある:長期間利用していない口座のため、通常よりも詳しい本人確認を求められることがあります
- 住所や氏名が変わっている場合:まず住所変更や改姓手続きを行ってから解約する必要があります
- 通帳や届出印を紛失している可能性が高い:再発行や改印手続きが必要になる場合があります
休眠口座を放置すると、民間公益活動に活用されるために休眠預金等活用法に基づいて預金保険機構に移管される可能性があります。移管後も預金者は払い戻しを受けることができますが、手続きが煩雑になりますので、使わない口座は早めに解約することをおすすめします。
なお、少額の残高がある口座を放置している場合、口座維持手数料が徴収されて残高がゼロになることもあります。不要な口座は計画的に解約し、資産を整理しておくと管理がしやすくなります。
りそな銀行解約でよくあるトラブルと解決法

①りそな銀行の通帳・キャッシュカードを紛失している場合
りそな銀行の口座を解約したいけれど、通帳やキャッシュカードを紛失してしまったという場合でも、解約手続きは可能です。ただし、通常の解約手続きよりも時間がかかったり、追加の手続きが必要になったりします。
通帳を紛失している場合の解約方法
通帳を紛失している場合は、以下の手順で解約手続きを進めます。
- りそな銀行の窓口を訪問する
- 本人確認書類と届出印を持参します
- 窓口で通帳を紛失したことを申し出ます
- 通帳紛失届を提出する
- 窓口で通帳紛失届の用紙が渡されますので記入します
- 届出印を押印します
- 本人確認と口座確認
- 本人確認書類の提示と、口座情報(口座番号など)の確認が行われます
- 口座番号が分からない場合は、氏名や生年月日などから口座を特定します
- 解約手続きを行う
- 通帳紛失の手続きが完了したら、そのまま解約手続きに進めます
- 口座残高がある場合は、その場で現金で受け取ります
通帳の再発行をせずに解約することも可能ですが、銀行側で口座の確認に時間がかかる場合があります。また、通帳を紛失した場合でも解約手続き自体に手数料はかかりませんが、もし通帳を再発行してから解約したい場合は、再発行手数料(1,100円程度)が必要になります。
キャッシュカードを紛失している場合の解約方法
キャッシュカードを紛失している場合も、解約手続きは可能です。手順は以下の通りです。
- りそな銀行の窓口を訪問する
- 通帳、届出印、本人確認書類を持参します
- キャッシュカードを紛失したことを申し出ます
- カード紛失届を提出する
- 窓口でカード紛失届の用紙が渡されますので記入します
- 不正利用を防ぐため、カードは即座に利用停止されます
- 解約手続きを行う
- カードの利用停止手続きが完了したら、解約手続きに進めます
キャッシュカードは解約時に回収されるものですので、紛失していても解約手続きに大きな影響はありません。ただし、不正利用のリスクを避けるため、紛失に気づいた時点で早めに銀行に連絡することをおすすめします。
通帳とキャッシュカードの両方を紛失している場合
通帳とキャッシュカードの両方を紛失している場合でも、解約は可能です。この場合は、本人確認がより厳格に行われます。
必要なものは以下の通りです。
- 届出印:必須です
- 本人確認書類:運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きのものが望ましいです
- 口座番号が分かる資料:給与明細や公共料金の引き落とし通知など、口座番号が記載されているものがあると手続きがスムーズです
口座番号が全く分からない場合でも、氏名、生年月日、住所、電話番号などから口座を特定してもらえます。ただし、口座の特定に時間がかかる場合がありますので、時間に余裕を持って窓口を訪問しましょう。
②りそな銀行の届出印が分からない・見つからない場合
口座開設時に登録した届出印がどの印鑑か分からない、または紛失してしまったという場合は、前述の「届出印を紛失した場合の対処法」でも説明しましたが、より詳しく解説します。
届出印が分からない場合の確認方法
どの印鑑を届出印として登録したか分からない場合は、以下の方法で確認できます。
- 心当たりのある印鑑をすべて持参する
- 普段使用している認印や、家にある印鑑をすべて持参します
- 窓口で一つずつ照合してもらいます
- 窓口で印影の確認を依頼する
- りそな銀行の窓口では、届出印の印影を確認することはできませんが、持参した印鑑が届出印と一致するかどうかは確認してもらえます
- 過去の書類を確認する
- 口座開設時の控えや、過去に銀行に提出した書類に押印した印鑑を確認します
注意点として、何度も誤った印鑑で照合を試みると、口座がロックされる可能性があります。心当たりのある印鑑を一度に複数持参して、窓口の担当者に相談しながら確認することをおすすめします。
届出印が見つからない・紛失した場合の解約方法
届出印が完全に紛失してしまった、または確認しても見つからない場合は、改印手続き(印鑑変更手続き)が必要になります。
改印手続きの流れは以下の通りです。
- りそな銀行の窓口を訪問する
- 本人確認書類と新しい印鑑を持参します
- 通帳とキャッシュカードも持参します
- 改印届を提出する
- 窓口で改印届の用紙が渡されますので記入します
- 新しい印鑑を押印します
- 本人確認書類を提示します
- 改印手続きの完了を待つ
- 改印手続きには審査が必要なため、即日完了しない場合があります
- 通常、数日から1週間程度かかります
- 改印完了後に解約手続きを行う
- 改印手続きが完了したら、新しい届出印を使用して解約手続きを行います
改印手続きと解約手続きを同日に完了できない場合が多いため、時間に余裕を持って手続きを進める必要があります。急いで解約したい場合は、事前にりそな銀行のコールセンターや窓口に相談して、最短の手続き方法を確認しておくとよいでしょう。
印鑑レス口座の場合
近年、りそな銀行では印鑑レス口座(印鑑を登録しない口座)の開設も可能になっています。印鑑レス口座の場合は、届出印なしで解約手続きができますので、本人確認書類のみで手続きが完了します。
自分の口座が印鑑レス口座かどうか分からない場合は、りそな銀行の窓口やコールセンターに問い合わせて確認しておくとスムーズです。
③りそな銀行の相続による口座解約の手続き方法
口座名義人が亡くなった場合、その口座は相続の対象となります。相続による口座解約は、通常の解約手続きとは異なる手続きが必要になりますので、詳しく解説します。
相続発生時の口座の取り扱い
口座名義人が亡くなったことを銀行が把握すると、口座は即座に凍結されます。凍結されると、以下のような制限がかかります。
- ATMでの入出金ができなくなる
- 自動引き落としが停止される
- 振込の受取ができなくなる
- インターネットバンキングが利用できなくなる
口座凍結は相続人間のトラブルを防ぐための措置であり、遺産分割協議が完了するまで解除されません。
相続による解約に必要な書類
相続による口座解約には、以下のような書類が必要になります。具体的な必要書類は相続の状況によって異なりますので、事前にりそな銀行に確認することをおすすめします。
| 書類 | 詳細 |
|---|---|
| 被相続人(亡くなった方)の書類 | |
| 死亡診断書または戸籍謄本(除籍謄本) | 死亡の事実を証明する書類 |
| 出生から死亡までの連続した戸籍謄本 | 相続人を確定するために必要 |
| 通帳・キャッシュカード | 解約する口座のもの |
| 相続人全員の書類 | |
| 戸籍謄本 | 相続人であることを証明するもの |
| 印鑑証明書 | 発行から3ヶ月以内のもの |
| 実印 | 印鑑証明書に登録されている印鑑 |
| 本人確認書類 | 運転免許証やマイナンバーカードなど |
| その他の書類 | |
| 遺産分割協議書 | 相続人全員の署名・実印の押印があるもの |
| 遺言書 | 遺言書がある場合(検認済みのもの) |
| 相続関係説明図 | 相続人の関係を示す図 |
相続による解約手続きの流れ
相続による口座解約の一般的な流れは以下の通りです。
- りそな銀行に連絡する
- 口座名義人が亡くなったことを銀行に連絡します
- 必要書類や手続きの流れについて説明を受けます
- 相続人の確定
- 戸籍謄本などから相続人を確定します
- 相続人が複数いる場合は、全員で協議が必要です
- 遺産分割協議を行う
- 相続人全員で預金をどのように分割するか協議します
- 協議内容を遺産分割協議書にまとめます
- 必要書類を準備する
- 戸籍謄本、印鑑証明書、遺産分割協議書などを準備します
- 書類に不備がないか確認します
- りそな銀行の窓口で手続きを行う
- 相続人の代表者が窓口を訪問します(相続人全員で訪問する必要はありません)
- 必要書類を提出し、払い戻し手続きを行います
- 預金の払い戻し
- 審査が完了すると、指定した口座に預金が振り込まれます
- 払い戻しまでには通常1~2週間程度かかります
相続手続きの注意点
相続による口座解約には、以下のような注意点があります。
- 手続きには時間がかかる:書類の準備から払い戻しまで、1ヶ月以上かかる場合もあります
- 相続人全員の同意が必要:一部の相続人だけで手続きを進めることはできません
- 相続税の申告が必要な場合がある:一定額以上の相続財産がある場合は、相続税の申告が必要です
- 葬儀費用などの払い出しは別制度:2019年7月から、一定額までは遺産分割前でも払い出しが可能になりました
相続手続きは複雑で、専門的な知識が必要になる場合もあります。相続人が多数いる場合や、遺産分割で揉めている場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。
また、りそな銀行では相続手続きの相談窓口を設けていますので、手続きに不安がある場合は、早めに相談しておくと安心です。相続専門のスタッフが丁寧にサポートしてくれます。
まとめ|りそな銀行の口座解約はスムーズな準備が重要
りそな銀行の口座解約方法について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。りそな銀行の口座解約は店頭窓口でのみ受付可能で、通帳・キャッシュカード・届出印・本人確認書類を持参すれば、15~30分程度で手続きが完了します。ただし、自動引き落としや残高の確認、届出印の準備など、事前にしっかり確認しておくことでスムーズに解約できます。遠方にお住まいの方や代理人による解約も可能ですので、状況に応じて最適な方法を選択してください。旧・大和銀行から引き継いだ口座も同様の手続きで解約できますので、不要な口座は早めに整理しましょう。
ポイント
- りそな銀行の口座解約は店頭窓口のみで受付、オンラインや郵送は不可
- 必要なものは通帳・キャッシュカード・届出印・本人確認書類の4点
- 解約前に残高確認と自動引き落としの変更を必ず行う
- 届出印を紛失した場合は改印手続きが必要で、時間がかかる
- 代理人による解約や相続時の解約も可能だが、追加書類が必要
