NHKプラス(放送同時配信・見逃し配信サービス)の解約をお考えですか?NHKプラスの解約は「ID利用終了手続き」で行いますが、アプリを削除するだけでは解約になりません。また、NHK受信契約とは別の手続きであることも重要なポイントです。本記事では、NHKプラスの正しい解約手順から、よくある間違いや注意点まで分かりやすく解説します。
NHKプラスの解約とは

①NHKプラス解約の正式名称と意味
NHKプラスにおける解約手続きの正式名称は「ID利用終了手続き」です。これは一般的な動画配信サービスの「解約」や「退会」とは表現が異なりますが、実質的にはNHKプラスサービスの利用を完全に停止する手続きを指します。
この手続きを行うことで、以下の内容が実行されます:
- NHKプラスへのログインができなくなる
- 同時配信・見逃し配信の視聴ができなくなる
- 登録したIDとパスワードが無効になる
- 個人情報が一定期間後に削除される
- NHKからの関連メール配信が停止される
重要なポイントとして、NHKプラスは本来、NHK受信契約者向けの追加サービスという位置づけです。そのため、解約手続きも「利用終了」という表現が使われており、一般的なサブスクリプションサービスとは性質が異なります。
②NHK受信契約解約との違いを理解する
多くの方が混同しやすいのが、NHKプラスの解約とNHK受信契約の解約の違いです。この2つは全く別の手続きであり、目的も効果も大きく異なります。
項目 | NHKプラス解約(ID利用終了) | NHK受信契約解約 |
---|---|---|
手続き方法 | ブラウザからマイページで実行 | NHKふれあいセンターへ電話連絡 |
所要時間 | 即座に完了 | 2~3週間程度 |
受信料への影響 | 影響なし(支払い継続) | 支払い義務が終了 |
解約条件 | 特になし | テレビ廃棄・世帯同居など |
必要書類 | なし | 解約届の提出が必要 |
最も重要な違いは、NHKプラスを解約(ID利用終了)しても、NHK受信契約は継続し、受信料の支払い義務も続くということです。
例えば、以下のようなケースでよく混同が生じます:
- 「NHKプラスを使わなくなったから受信料も払わなくて良いと思った」
- 「NHKプラスを解約すれば、NHKとの契約も終わると思った」
- 「アプリを削除したから解約したつもりだった」
これらは全て誤解です。NHKプラスはあくまで受信契約者向けの付加サービスであり、受信契約とは独立した存在です。
③NHKプラス解約でアプリ削除だけでは解約にならない重要な注意点
よくある間違いとして、「NHKプラスアプリをスマホから削除すれば解約完了」と思われる方がいらっしゃいますが、これは完全に間違いです。
アプリ削除と解約の違い
- アプリ削除:端末からアプリが消えるだけで、アカウント情報は残る
- 正式な解約:NHKのサーバー上からアカウント情報が削除される
アプリを削除しただけの場合、以下の問題が発生する可能性があります:
- 個人情報が残り続ける:NHKのサーバー上にID・パスワード・視聴履歴等が保存されたまま
- 再インストール時に自動ログイン:アプリを再度インストールすると、以前のアカウントでログインしてしまう
- NHKからのメール配信継続:登録メールアドレスにサービス関連のメールが届き続ける
- 家族の混乱:同一受信契約で家族が利用していた場合、アカウントが中途半端な状態になる
正しい解約手順の重要性
NHKプラスを完全に解約するためには、必ず「ID利用終了手続き」を実行する必要があります。この手続きは:
- NHKプラス公式サイトのマイページから実行
- ブラウザでの操作が必要(アプリからは不可)
- ログインが必要(ID・パスワードが必要)
- 本人確認が求められる場合がある
注意点として、一度この手続きを完了すると、同じIDでの再登録はできません。再度NHKプラスを利用したい場合は、新しいIDを作成する必要があります。
また、手続き完了後、NHKプラスの個人情報は登録解除から3ヶ月以内に削除されると公式に案内されています。完全な個人情報の削除を希望される方は、必ず正式な解約手続きを行うようにしてください。
NHKプラス解約の具体的手順(完全ガイド)

①ブラウザでNHKプラス公式サイトにアクセスする方法
NHKプラスの解約手続きは、必ずブラウザから行う必要があります。アプリからは解約手続きができませんので、以下の手順でブラウザからアクセスしてください。
スマホでアプリが開いてしまう場合の対処法
スマホでNHKプラスにアクセスしようとすると、自動的にアプリが起動してしまうことがよくあります。この場合、以下の方法でブラウザでの表示に切り替えられます:
【方法1】リンクの長押し操作
- NHKプラス公式サイトのリンクを長押しする
- 表示されるメニューから「新しいタブで開く」または「ブラウザで開く」を選択
- ブラウザでNHKプラス公式サイトが表示される
【方法2】ブラウザから直接検索
- Safari(iPhone)またはChrome(Android)などのブラウザアプリを開く
- 検索窓に「NHKプラス」と入力して検索
- 検索結果からNHKプラス公式サイトを選択
【方法3】アプリ連携の無効化
- スマホの設定からアプリ管理を開く
- NHKプラスアプリを選択
- 「デフォルトで開く」設定を無効にする
- ブラウザから再度アクセスする
パソコンとスマホ両方の手順
【パソコンでの手順】
- Chrome、Edge、Safari等のブラウザを開く
- 検索エンジンで「NHKプラス」と検索、または直接URLを入力
- NHKプラス公式サイト(https://plus.nhk.jp/)にアクセス
- 画面右上の「ログイン」ボタンをクリック
【スマホでの手順】
- ブラウザアプリ(Safari、Chrome等)を開く
- 「NHKプラス」で検索またはURL直接入力
- NHKプラス公式サイトにアクセス
- 画面上部のメニューから「ログイン」を選択
重要なポイント:
- 必ず公式サイト(plus.nhk.jp)であることを確認
- 「https://」で始まる安全な接続であることを確認
- 偽サイトに注意(URLを必ずチェック)
②ログインと本人確認の手順
NHKプラス公式サイトにアクセスできたら、次はログイン手続きを行います。
【基本的なログイン手順】
- 「ログイン」ボタンをクリック
- 登録済みのログインID(またはメールアドレス)を入力
- 登録済みのパスワードを入力
- 「ログイン」ボタンをクリック
ログイン後、本人確認画面が表示される場合があります:
- 「マイページに進むには本人確認が必要です」と表示される
- ログイン時と同じパスワードの再入力を求められる
- パスワードを入力して「進む」をクリック
パスワードを忘れた場合の対処方法
ログインパスワードを忘れてしまった場合は、以下の手順で再設定できます:
【パスワード再設定手順】
- ログイン画面の「パスワードを忘れた方」リンクをクリック
- 登録済みのメールアドレスを入力
- 「送信」ボタンをクリック
- メールアドレス宛にパスワード再設定用URLが届く
- メール内のURLをクリック
- 新しいパスワードを設定
- 設定完了後、新しいパスワードでログイン
注意点:
- パスワード再設定メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダも確認
- メールアドレスを変更している場合は、旧アドレスにメールが送信される
- メールアドレスも忘れた場合は、NHKふれあいセンターへの問い合わせが必要
二段階認証が求められる場合の対応
セキュリティ強化により、ログイン時に二段階認証が求められる場合があります:
【二段階認証の手順】
- 通常のログイン手続きを完了
- 「認証コードを送信しました」というメッセージが表示
- 登録済みメールアドレスに認証コード(数字)が届く
- 認証コードを入力画面に入力
- 「認証」ボタンをクリックして完了
二段階認証で問題が発生した場合:
- 認証コードメールが届かない→迷惑メールフォルダを確認
- 認証コードの有効期限切れ→再送信を依頼
- メールアドレスが使用不可→NHKに問い合わせて変更手続き
③「ID利用終了手続き」の実行手順
ログインが完了したら、いよいよ解約手続きを実行します。
【ID利用終了手続きの基本手順】
- マイページ画面で「アカウントについて」の項目を探す
- 「ID利用終了手続き」のリンクをクリック
- ID利用終了手続き画面が表示される
- 注意事項と利用終了に関する説明を確認
- 下部にスクロールして手続きを進める
【画面構成の詳細】
- 画面上部:ID利用終了に関する注意事項
- 画面中部:解約理由の選択項目(任意)
- 画面下部:確認画面への進行ボタン
解約理由の選択(任意項目の扱い方)
ID利用終了手続き画面では、解約理由の選択が求められますが、これは任意項目です。
【解約理由の選択肢例】
- NHKプラスを利用しなくなったため
- 他の動画配信サービスを利用するため
- アカウントの整理のため
- 引っ越しに伴う整理のため
- その他
解約理由の取り扱い:
- 選択は任意で、理由を選ばなくても手続き可能
- 選択した理由は統計目的で使用される
- 理由によって解約手続きが左右されることはない
- 「その他」を選択した場合、追加の理由入力欄が表示される場合がある
確認画面での最終チェックポイント
解約理由を選択(またはスキップ)して「確認画面へ」をクリックすると、最終確認画面が表示されます。
【確認画面でチェックすべき項目】
- 解約対象のアカウント情報:
- ログインID
- 登録メールアドレス
- 利用開始日
- 解約による影響の確認:
- 同時配信・見逃し配信の視聴不可
- ダウンロード済み番組の視聴不可
- お気に入り登録情報の削除
- 視聴履歴の削除
- 個人情報の取り扱い:
- 3ヶ月以内に個人情報削除
- 一部情報は法令に基づき保存される場合がある
【最終確認の重要な注意事項】
- 解約後の再登録は同じIDでは不可:再度利用したい場合は新規登録が必要
- 家族への影響:同じ受信契約で家族が利用している場合の影響確認
- NHK受信契約は継続:受信料の支払い義務に変更はない
- 解約処理は即座に実行:確定後のキャンセルは不可
全ての内容を確認し、解約に問題がないことを確認したら、「利用終了手続きを完了する」ボタンをクリックします。
手続き完了後、「ID利用終了手続きが完了しました」という画面が表示され、登録メールアドレス宛に手続き完了の通知メールが送信されます。
この時点でNHKプラスの解約手続きは完全に終了し、即座にサービスの利用ができなくなります。
NHKプラス解約時のよくあるトラブルと解決法

①ログインできない場合の対処法
NHKプラスの解約手続きで最も多いトラブルが「ログインできない」という問題です。以下の手順で段階的に解決していきましょう。
【基本的なログイントラブルの確認項目】
- 入力情報の確認:
- ログインIDまたはメールアドレスが正確か
- パスワードの大文字・小文字、記号が正確か
- 全角・半角の入力ミスがないか
- 不要なスペースが入っていないか
- ブラウザ環境の確認:
- ブラウザが最新版にアップデートされているか
- Cookie・JavaScriptが有効になっているか
- 広告ブロッカーが干渉していないか
- ネットワーク環境の確認:
- インターネット接続が安定しているか
- Wi-Fi接続に問題がないか
- 企業ネットワークのファイアウォール等で制限されていないか
メールアドレス変更で連携が切れた場合
問題の状況: NHKプラス登録後にメールアドレスを変更(携帯キャリア変更、プロバイダ変更等)したため、パスワードリセットメールが届かず、ログインできなくなるケースです。
【対処法1:旧メールアドレスの確認】
- NHKプラス登録時のメールアドレスを思い出す
- 旧メールアドレスがまだ使用可能か確認
- 使用可能な場合:
- 旧メールアドレスでパスワードリセットを実行
- ログイン後、マイページでメールアドレスを新しいものに変更
- その後、解約手続きを実行
【対処法2:NHKふれあいセンターへの問い合わせ】 旧メールアドレスが使用不可の場合:
- NHKふれあいセンター(営業)に電話連絡
- 本人確認情報を準備:
- NHKプラス登録時の個人情報
- 受信契約番号(分かる場合)
- 登録時の住所・電話番号
- メールアドレス変更またはアカウント削除を依頼
【対処法3:新規登録での解決】
- 現在のメールアドレスで新規登録を試行
- 「このメールアドレスは既に登録済み」エラーが出ない場合:
- 新規登録を完了
- 旧アカウントは自然に無効化される
- エラーが出る場合は対処法2を実行
パスワードリセットがうまくいかない場合
パスワードリセット機能を使用してもログインできない場合の対処法をご紹介します。
【よくある原因と解決法】
原因 | 症状 | 解決法 |
---|---|---|
メールが届かない | リセットメールが来ない | 迷惑メールフォルダ確認 ドメイン受信設定確認 |
リンクの有効期限切れ | URLクリックしてもエラー | 再度パスワードリセットを実行 |
新パスワードの制約違反 | パスワード設定時エラー | 文字数・記号要件を確認 |
ブラウザのキャッシュ | 古い情報が残っている | ブラウザキャッシュをクリア |
【詳細な解決手順】
1. メールが届かない場合:
- 迷惑メールフォルダの確認:
- Gmail:「迷惑メール」フォルダ
- Yahoo!メール:「迷惑メール」フォルダ
- Outlook:「迷惑メール」フォルダ
- ドメイン受信設定:
- 「nhk.jp」ドメインからのメール受信を許可
- 携帯キャリアのセキュリティ設定を確認
- メールボックス容量確認:
- 受信ボックスの容量不足でメールが弾かれていないか確認
2. パスワード要件の確認:
- 8文字以上16文字以下
- 英数字を含む
- 特殊文字の使用可否確認
- 過去に使用したパスワードとの重複制限
②手続き画面にたどり着けない場合
ログインは成功したものの、解約手続きの画面が見つからない、またはアクセスできない場合の対処法です。
アプリからブラウザへの切り替え方法
多くの方が「アプリからは解約手続きができない」という制限で困られます。以下の方法で確実にブラウザでアクセスできます。
【iPhone(Safari)での切り替え方法】
- 方法1:Safariから直接アクセス
- Safariアプリを開く
- アドレスバーに「plus.nhk.jp」と入力
- NHKプラス公式サイトが表示される
- 方法2:リンクの強制ブラウザ表示
- メール等のNHKプラスリンクを長押し
- 「Safariで開く」を選択
- ブラウザ版NHKプラスが表示される
- 方法3:アプリの自動起動を無効化
- 設定アプリ → 一般 → Handoff
- 「Handoff」をオフにする
- Safariから再度アクセス
【Android(Chrome)での切り替え方法】
- 方法1:Chromeから直接アクセス
- Chromeアプリを開く
- 「plus.nhk.jp」を検索またはURL入力
- ブラウザ版が表示される
- 方法2:アプリのデフォルト設定解除
- 設定 → アプリ → NHKプラス
- 「デフォルトで開く」→「サポートされているリンクで開く」をオフ
- ブラウザから再度アクセス
- 方法3:リンクメニューの活用
- NHKプラスのリンクを長押し
- 「Chromeで開く」を選択
- ブラウザ版が表示される
マイページが見つからない場合の対処法
ブラウザでNHKプラスにアクセスできても、マイページや解約手続きの画面が見つからない場合の対処法です。
【マイページへのアクセス手順】
- ログイン状態の確認:
- 画面右上に「ログイン」ボタンが表示されている場合:未ログイン状態
- 「マイページ」または「ユーザー名」が表示されている場合:ログイン済み
- マイページへのアクセス:
- PC版:画面右上の「マイページ」をクリック
- スマホ版:画面上部のハンバーガーメニュー(三本線)→「マイページ」
- アカウント関連メニューの探し方:
- マイページ内の「アカウントについて」セクション
- 「ID利用終了手続き」のリンクを探す
- ページ下部までスクロールして確認
【画面レイアウトが見つからない場合】
- ブラウザの拡大率確認:
- ブラウザの表示倍率が100%になっているか確認
- 拡大しすぎて画面が見切れていないか確認
- JavaScript有効化確認:
- ブラウザ設定でJavaScriptが有効になっているか確認
- 無効の場合、メニューが正しく表示されない
- 広告ブロッカーの影響確認:
- 広告ブロッカーを一時的に無効化
- ページを再読み込みして確認
③解約完了後のメール通知が来ない場合
解約手続きを完了したにも関わらず、完了通知メールが届かない場合の対処法と確認方法をご説明します。
【メール不達の主な原因】
- 迷惑メールフィルタによる排除
- メールアドレスの入力ミス
- サーバーの一時的な障害
- メールボックスの容量不足
【対処法の手順】
1. 迷惑メールフォルダの確認:
- 受信から24時間以内にすべてのフォルダを確認
- 「NHK」「プラス」「利用終了」等のキーワードで検索
- 見つかった場合は今後の受信設定を調整
2. 解約状況の確認:
- NHKプラスへの再ログイン試行
- ログインできない場合:解約完了
- ログインできる場合:解約未完了の可能性
3. 再度解約手続きの実行: 解約が完了していない場合:
- 再度ブラウザからNHKプラスにログイン
- マイページから「ID利用終了手続き」を実行
- 手続き完了画面の表示を必ず確認
4. NHKへの直接確認:
- NHKふれあいセンター(営業)への問い合わせ
- 解約手続きの完了状況を確認
- 必要に応じて電話での解約手続き依頼
【解約完了の確認方法】
確認方法 | 完了している場合 | 未完了の場合 |
---|---|---|
ログイン試行 | 「IDまたはパスワードが正しくありません」 | 正常にログインできる |
アプリでの視聴 | ログイン要求 → ログイン失敗 | 正常に視聴可能 |
メール配信 | NHKプラス関連メールが停止 | 引き続きメールが届く |
【重要な注意点】
- 解約手続きは即座に反映されるため、完了後すぐに利用不可となる
- メール通知が来なくても、ログインできなければ解約は完了している
- 不安な場合は、数日後に再度ログイン試行で確認
- 解約後3ヶ月以内に個人情報が削除されるため、期間中の再確認は可能
これらの対処法を順番に試すことで、NHKプラス解約時のほとんどのトラブルは解決できます。どうしても解決しない場合は、NHKのサポート窓口に直接相談することをお勧めします。
NHK受信契約の解約について

①NHK受信契約解約の条件と手順
NHK受信契約の解約は、NHKプラスの解約とは全く異なる手続きであり、厳格な条件が設けられています。単に「テレビを見ない」「受信料を払いたくない」という理由では解約できません。
【NHK受信契約解約が認められる主な条件】
- 受信機器の完全撤去:
- テレビ、レコーダー等の廃棄・故障
- ワンセグ・フルセグ機能付きスマートフォンの機種変更
- カーナビのテレビ機能付きから機能なしへの交換
- 世帯の統合:
- 単身赴任の解消
- 実家への帰省(同居)
- 結婚による世帯統合
- 居住地の変更:
- 海外転居
- 住居の撤去(取り壊し等)
- 施設への入居
【解約が認められない理由】
- 「テレビを見ないから」
- 「NHKを見ないから」
- 「受信料が高いから」
- 「経済的に困窮しているから」(免除制度の対象)
- 「アンテナを外したから」(受信機器は残存)
テレビ廃棄・故障による解約
受信機器の廃棄・故障による解約は最も一般的な解約理由ですが、すべての受信機器が対象となることが重要です。
【対象となる受信機器】
機器種類 | 具体例 | 注意点 |
---|---|---|
テレビ受信機 | 液晶テレビ、有機ELテレビ、ブラウン管テレビ | サイズや年式を問わない |
録画機器 | ブルーレイレコーダー、DVDレコーダー | チューナー内蔵のもの |
PC・タブレット | チューナー内蔵PC、ワンセグタブレット | 受信機能の有無で判断 |
携帯端末 | ワンセグ・フルセグ対応スマートフォン | 機能付きの場合は対象 |
カーナビ | テレビ受信機能付きカーナビ | 車載でも対象 |
【廃棄・故障による解約手順】
- すべての受信機器の処分:
- 家電リサイクル法に基づく適正処分
- リサイクル券の保管(証明書として必要)
- 買い取り業者への売却の場合は譲渡証明書取得
- NHKふれあいセンターへの連絡:
- 解約理由(廃棄・故障)の説明
- 処分日、処分方法の報告
- 解約届の送付依頼
- 解約届の記入・返送:
- 解約理由の詳細記載
- 処分証明書類の添付
- 署名・捺印して返送
【必要な証明書類】
- 廃棄の場合:
- 家電リサイクル券の控え
- 廃棄業者からの処分証明書
- 自治体の粗大ごみ処分証明書
- 故障の場合:
- 修理業者の故障診断書
- 修理不可能証明書
- メーカーサポートの対応履歴
- 譲渡の場合:
- 譲渡先の住所・氏名を記載した譲渡証明書
- 買取業者の領収書
世帯同居による解約(実家帰省等)
世帯同居による解約は、2つの世帯が1つになる場合に適用される制度です。
【世帯同居解約の適用条件】
- 単身赴任の解消:
- 単身赴任先から自宅に戻る
- 家族と再び同居する
- 赴任先の住居を完全に撤去
- 実家への帰省:
- 一人暮らしを解消して実家に戻る
- 親の受信契約に統合
- 一人暮らし住居の完全撤去
- 結婚による統合:
- 結婚に伴い一方の住居に統合
- いずれか一方の契約を継続
- 統合前住居の完全撤去
【世帯同居解約の手順】
- Web手続きの申込み:
- NHK受信料の窓口サイトにアクセス
- 「世帯同居による解約」を選択
- 転居元・転居先の情報を入力
- 確認書の受領・返送:
- NHKから確認書が郵送される
- 内容確認後、署名・捺印
- 期限内にNHKへ返送
- 解約手続きの完了:
- NHKでの確認後、解約成立
- 解約月以降の受信料返金
【注意すべきポイント】
- 住民票の移動:実際の住所変更が必要
- 同居先の受信契約:同居先で受信契約が継続していることが前提
- 虚偽申告の禁止:実態と異なる申告は契約違反となる
- 確認調査:NHKによる事実確認が行われる場合がある
海外転居による解約
海外転居による解約は、日本国内に居住しなくなった場合に適用されます。
【海外転居解約の適用条件】
- 海外への長期移住:
- 1年以上の海外居住予定
- 住民票の海外転出届提出
- 日本国内住居の完全撤去
- 海外赴任:
- 会社からの海外赴任命令
- 赴任期間が1年以上
- 家族帯同または単身赴任での国内住居撤去
【必要な証明書類】
- 住民票の除票(海外転出の記載あり)
- パスポートの出国スタンプ
- 海外居住証明書
- 勤務先からの海外赴任証明書
- 海外住居の賃貸契約書等
②受信契約解約の連絡先と必要書類
NHK受信契約の解約手続きは、電話連絡が基本となります。インターネットでの手続きは世帯同居による解約のみに限定されています。
NHKふれあいセンター(営業)への連絡方法
【基本的な連絡窓口】
窓口名 | 電話番号 | 受付時間 | 備考 |
---|---|---|---|
NHKふれあいセンター(営業) | 0120-151515 | 午前9時~午後6時 | 土・日・祝日も受付 |
IP電話等専用 | 050-3786-5003 | 午前9時~午後6時 | 通話料有料 |
【電話連絡時の準備事項】
- 契約者情報:
- 契約者氏名(フルネーム)
- 受信契約番号(分かる場合)
- 契約住所(正確な住所)
- 電話番号
- 解約理由:
- 具体的な解約事由
- 解約希望日
- 受信機器の処分方法・日付
- 証明書類の準備:
- リサイクル券の控え
- 住民票の写し
- その他関連書類
【電話での手続きの流れ】
- 本人確認:
- 契約者氏名・住所の確認
- 受信契約の状況確認
- 本人確認書類の内容質問
- 解約理由の聴取:
- 解約事由の詳細確認
- 受信機器の処分状況確認
- 解約条件に該当するかの判定
- 手続き書類の送付:
- 解約届用紙の郵送手配
- 必要書類の案内
- 返送期限の説明
【電話が繋がらない場合の対処法】
- 折り返し電話サービス:
- NHK受信料の窓口サイトから申込み
- 「住所変更、解約、契約種別の変更、支払変更、名義変更」が対象
- 午前9時~午後8時の時間帯で折り返し
- 時間帯の調整:
- 平日の午前中は比較的繋がりやすい
- 月末・月初は混雑する傾向
- 土日も受付しているため活用
解約届の提出と確認書類について
電話連絡後、NHKから送付される解約届の記入・提出が必要です。
【解約届の記入項目】
- 契約者情報:
- 契約者氏名・住所・電話番号
- 受信契約番号
- 契約種別(地上契約・衛星契約等)
- 解約事由:
- 解約理由の詳細
- 受信機器の処分方法・日付
- 転居先情報(該当する場合)
- 署名・捺印:
- 契約者本人の署名
- 印鑑(認印可)の押印
- 日付の記入
【添付が必要な確認書類】
解約理由 | 必要書類 | 入手方法 |
---|---|---|
テレビ等の廃棄 | 家電リサイクル券の控え | 家電販売店、回収業者 |
テレビ等の故障 | 修理不可能証明書 | 修理業者、メーカーサポート |
世帯同居 | 住民票の写し | 市役所・区役所 |
海外転居 | 住民票除票、出国証明 | 市役所・区役所、空港 |
施設入居 | 入居証明書 | 入居施設 |
【解約届提出後の処理流程】
- NHKでの審査:
- 解約届の記載内容確認
- 添付書類の真正性確認
- 解約条件への適合性判定
- 追加確認:
- 必要に応じて電話での事実確認
- 現地確認(稀なケース)
- 追加書類の提出依頼
- 解約の成立:
- 解約受理の通知
- 受信料の精算・返金
- 解約証明書の発行(希望者のみ)
【重要な注意事項】
- 虚偽申告の禁止:虚偽の内容での解約申請は契約違反となり、遡って受信料請求される
- 解約の取消し:虚偽が判明した場合、解約が取消しされる
- 割増金の対象:不正な手段による解約は割増金の対象となる
- 再契約の義務:解約後に受信機器を再設置した場合、再度契約義務が発生する
NHK受信契約の解約は、NHKプラスの解約と比べて手続きが複雑で時間もかかります。解約を検討される場合は、まず解約条件に該当するかを慎重に確認し、必要な証明書類を準備してから手続きを開始することをお勧めします。
NHKプラス解約に関するFAQ

①解約後の再登録は可能か?
結論:NHKプラス解約後の再登録は可能ですが、同じIDは使用できません。
NHKプラスの「ID利用終了手続き」を行った後でも、再度NHKプラスを利用したくなった場合は再登録できます。ただし、いくつかの重要な制限があります。
【再登録時の制限事項】
- 同じIDの再利用不可:解約したIDは完全に削除されるため、同じIDでの再登録はできません
- 新規登録扱い:全く新しいアカウントとして一から登録手続きが必要
- 過去のデータ復旧不可:お気に入り登録、視聴履歴等のデータは復旧できません
- 受信契約の確認:再登録時も受信契約情報の入力・確認が必要
【再登録の具体的手順】
- 新しいメールアドレスの準備:
- 解約前と同じメールアドレスも使用可能
- ただし、新しいIDとパスワードが必要
- NHKプラス公式サイトでの新規登録:
- 「初めての方はこちら」から手続き開始
- 利用規約への同意
- メールアドレス認証
- アカウント情報の設定:
- 新しいログインID・パスワードの設定
- 氏名、生年月日等の個人情報入力
- 受信契約情報の入力:
- NHK受信契約番号の入力
- 契約者氏名、住所の入力
- NHKでの契約照合
【再登録時の注意点】
- 照合期間:受信契約の照合に1~2週間程度かかる場合があります
- 仮登録期間:照合完了まで1ヶ月間の仮登録として利用可能
- 家族登録:同一受信契約で複数の家族がアカウントを持っていた場合、個別に再登録が必要
②個人情報・視聴履歴の削除期間
NHKプラス解約後の個人情報取り扱いについて、公式の方針に基づいて説明します。
【削除される個人情報の種類】
情報種類 | 具体的内容 | 削除タイミング |
---|---|---|
アカウント情報 | ログインID、パスワード、秘密の質問 | 利用終了後、一定期間内 |
個人識別情報 | 氏名、生年月日、メールアドレス | 登録解除から3ヶ月以内 |
視聴履歴 | 番組視聴記録、お気に入り登録 | 利用終了後、一定期間内 |
通知設定 | プッシュ通知ID、配信設定 | 利用終了と同時 |
受信契約情報 | 契約番号、契約者住所 | 照合用として保存継続 |
【削除期間の詳細】
- 即座に削除される情報:
- プッシュ通知ID
- アプリ連携情報
- 一時的なセッション情報
- 3ヶ月以内に削除される情報:
- 個人識別情報(氏名、生年月日等)
- メールアドレス
- 視聴履歴・お気に入り情報
- 法令に基づき保存される情報:
- 不正利用防止のためのログ情報
- トラブル対応のための一部記録
- 統計処理用の匿名化データ
【個人情報削除の確認方法】 残念ながら、NHKプラスでは個人情報の完全削除を確認する方法は提供されていません。削除状況について詳しく知りたい場合は、以下の方法で問い合わせることができます:
- NHKふれあいセンターへの電話問い合わせ
- NHKプラス専用窓口への問い合わせ
- 個人情報保護相談窓口への相談
③解約後に料金請求されることはあるか?
NHKプラス解約後の料金について、多くの方が混乱されるポイントを整理して説明します。
NHKプラスの利用料金は本来無料
重要なポイント:NHKプラス自体に利用料金はかかりません。
- NHKプラスの料金体系:
- 月額料金:無料
- 初期費用:無料
- 解約手数料:無料
- 追加課金:なし
- 無料で利用できる理由:
- NHK受信契約者向けの付加サービス
- 受信料の一部でサービス運営
- 広告収入等による運営ではない
【NHKプラス解約で料金が発生しない理由】
- 元々無料サービスのため解約による料金変動なし
- 解約手数料・違約金等の設定なし
- 日割り計算等の概念が存在しない
受信契約との関係で発生する料金
注意:NHKプラスを解約しても、NHK受信料の支払い義務は継続します。
【NHK受信料の継続理由】
- 受信契約の独立性:
- NHKプラスはあくまで付加サービス
- 受信契約とは別個の存在
- プラス解約≠受信契約解約
- 受信料の根拠:
- テレビ等の受信機器設置による契約義務
- 放送法第64条に基づく制度
- NHKプラス利用とは無関係
【料金に関するよくある誤解と正解】
よくある誤解 | 正しい理解 |
---|---|
「NHKプラスを解約すれば受信料も不要」 | 受信料は受信機器がある限り必要 |
「プラス解約で料金が返金される」 | プラス自体に料金はないため返金なし |
「解約手数料がかかる」 | 解約に伴う費用は一切なし |
「アプリ削除で自動解約・料金停止」 | 正式解約手続きが必要、受信料は継続 |
【受信料に関する正しい手続き】 もしNHK受信料の支払いも停止したい場合は:
- 受信機器の完全撤去(テレビ、録画機器、ワンセグ対応端末等)
- NHKふれあいセンターへの解約連絡
- 解約届の提出と必要書類の添付
- NHKでの審査・承認
④家族の他メンバーへの影響
NHKプラスの解約が家族の他のメンバーに与える影響について説明します。
【家族利用の基本的な仕組み】
- 受信契約単位でのサービス提供:
- 1つの受信契約で家族全員が利用可能
- 家族それぞれが個別のIDを作成可能
- 同時視聴は同じ番組のみ可能
- 個別アカウント制:
- 家族各自が独立したID・パスワードを持つ
- 視聴履歴・お気に入りは個別管理
- 解約も個人単位で実行可能
【解約による家族への影響】
影響の種類 | 詳細 | 対処法 |
---|---|---|
他家族のアカウント | 影響なし(継続利用可能) | 特に対処不要 |
同時視聴制限 | 解約者分の同時視聴枠が削減 | 家族間での調整 |
共有情報 | 解約者のお気に入り等が消失 | 事前に家族へ情報共有 |
受信契約 | 契約継続のため料金に影響なし | 特に対処不要 |
【家族がいる場合の解約前確認事項】
- 他の家族の利用状況確認:
- 家族が同じ受信契約でNHKプラスを利用しているか
- 解約によって困る家族がいないか
- 共有していた番組情報やお気に入りがないか
- 解約後の影響説明:
- 自分のアカウントが使用不可になること
- 家族のアカウントには影響がないこと
- 受信料は継続して支払いが必要なこと
⑤2025年10月からの新制度「NHK ONE」との関係
2025年10月から開始される新しいインターネットサービス「NHK ONE」と、現在のNHKプラス解約の関係について説明します。
【NHK ONEの概要】
- サービス開始:2025年10月1日
- サービス内容:
- テレビ・ラジオ番組の同時配信
- 見逃し配信・聴き逃し配信
- ニュース記事・動画配信
- その他のインターネットコンテンツ
- 料金体系:
- 既存受信契約者:追加料金なし
- ネットのみ利用者:月額1,100円(地上契約相当)
【現在のNHKプラスとの関係】
項目 | 現在のNHKプラス | 新制度のNHK ONE |
---|---|---|
サービス継続 | 2025年9月末で終了予定 | 2025年10月開始 |
アカウント移行 | 自動移行の可能性 | 新規アカウント作成が必要な場合も |
契約条件 | 受信契約者のみ | ネットのみでも契約可能 |
解約への影響 | 現時点で解約可能 | 新制度での解約条件は異なる可能性 |
【NHKプラス解約と新制度の関係】
- 解約タイミングの検討:
- 2025年9月末まではNHKプラス継続
- 10月以降は自動的にNHK ONEに移行する可能性
- 現時点で解約すれば新制度の影響を受けない
- 新制度での解約条件:
- ネット専用契約の場合、解約条件が厳しくなる可能性
- 「受信機廃止と同様」の条件が適用される見込み
- 簡単な解約はできなくなる可能性が高い
- 現在解約するメリット:
- 新制度の複雑な条件を回避できる
- アカウント情報の自動移行を防げる
- 必要時に改めて判断できる
【解約を検討中の方へのアドバイス】
- 早期解約のメリット:
- 現行制度下での簡単な解約が可能
- 新制度での予期しない条件変更を回避
- 個人情報の取り扱い方針変更前に削除完了
- 様子見のリスク:
- 新制度での解約がより困難になる可能性
- 意図しない自動移行や契約変更
- 料金体系の変更による影響
【今後の動向への注意点】 2025年10月の新制度開始に向けて、以下の点にご注意ください:
- NHKからの制度変更に関する案内メールや郵送物の確認
- アカウント移行に関する手続きの案内
- 新制度での利用条件・解約条件の確認
- 必要に応じて制度変更前の解約実行
これらのFAQを参考に、ご自身の状況に最も適した判断をしていただければと思います。不明な点がある場合は、NHKの公式窓口への問い合わせをお勧めします。
解約前に確認すべきポイント(チェックリスト)

①本当に解約が必要かの最終確認
NHKプラスの解約を実行する前に、以下のチェックリストで本当に解約が最適な選択肢かを確認してください。
【解約検討の主な理由と対処法】
解約を考える理由 | 解約が適切なケース | 解約以外の対処法 |
---|---|---|
NHKをほとんど見ない | 今後も一切視聴予定がない | アプリ削除のみで放置 |
スマホの容量不足 | 他の方法で解決できない | アプリ削除、ブラウザ利用 |
ログイン情報を忘れた | パスワードリセットも不可 | パスワードリセット試行 |
セキュリティ上の不安 | 個人情報削除を希望 | パスワード変更で対応 |
家族との混乱回避 | 家族が全く利用しない | 家族間での利用ルール設定 |
【解約前の最終確認項目】
- 利用頻度の振り返り:
- 過去3ヶ月間の実際の利用回数
- 今後6ヶ月間の利用予定
- 特定の番組やジャンルでの利用ニーズ
- 解約によるデメリットの確認:
- 見逃し配信を利用できなくなる
- 外出先での番組視聴ができなくなる
- お気に入り登録や視聴履歴が消失する
- 再登録時に新規手続きが必要
- 代替手段の有無確認:
- 録画機器での番組録画は可能か
- TVer等の他の見逃し配信サービスで代用可能か
- リアルタイム視聴で問題ないか
一時的に使わない場合の対処法
「しばらく使わないから解約したい」という場合、実は解約以外にも有効な選択肢があります。
【一時的な非利用への対処法】
- アプリの削除のみ実行:
- スマホからNHKプラスアプリを削除
- アカウント情報はそのまま保持
- 必要時にアプリ再インストールで即座に利用再開
- ログイン情報を覚えている限り問題なし
- ブラウザブックマークの削除:
- ブラウザのNHKプラスブックマークを削除
- 誤って開くことを防止
- アカウント自体は維持
- 通知設定の変更:
- プッシュ通知をオフに設定
- メール配信を停止
- 煩わしさを軽減しつつアカウント維持
【一時的対処法のメリット・デメリット】
対処法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
アプリ削除のみ | ・即座に利用再開可能 ・データ保持 ・手続き不要 |
・個人情報は残存 ・完全な利用停止ではない |
完全解約 | ・個人情報完全削除 ・アカウント情報消去 |
・再登録手続きが必要 ・データ復旧不可 |
【一時的対処法が適している状況】
- 数ヶ月~1年程度の短期間の非利用
- 忙しい時期の一時的な利用停止
- スマホの機種変更期間中
- 利用環境の変化(引越し、転職等)による一時停止
- 家族の利用状況変化による一時調整
家族の中で他に利用者がいないかの確認
NHKプラスは同一受信契約で家族全員が利用できるサービスです。自分が解約する前に、家族への影響を必ず確認しましょう。
【家族利用状況の確認方法】
- 直接的な確認:
- 家族にNHKプラス利用状況を直接質問
- 利用頻度と重要度を確認
- 解約による影響の有無を確認
- 間接的な確認:
- 家族のスマホにNHKプラスアプリがインストールされているか
- パソコンのブラウザにNHKプラスのブックマークがあるか
- 番組の話題での反応を確認
【家族利用がある場合の対応】
家族の利用状況 | 推奨される対応 | 注意点 |
---|---|---|
家族が頻繁に利用 | 解約を見送る | 自分のアカウントのみ削除は不可 |
家族が時々利用 | 家族と相談して判断 | 解約後の代替方法を検討 |
家族が全く利用しない | 解約を実行 | 念のため解約前に最終確認 |
家族の利用状況不明 | 確認後に判断 | 勝手な解約は避ける |
【家族への説明・相談ポイント】
- 解約の理由説明:
- なぜ解約を検討しているのか
- 解約による家族への影響
- 解約後の代替手段があるか
- 合意形成:
- 家族全員の意見を聞く
- 反対意見がある場合は解約を見送る
- 将来的な利用再開の可能性も考慮
②解約以外の選択肢の検討
解約以外にも、現在抱えている問題を解決できる方法があるかもしれません。以下の選択肢を検討してみてください。
ログイン情報の整理・更新
ログイン関連の問題が解約理由の場合、情報の整理・更新で解決できる可能性があります。
【ログイン情報に関する問題と解決法】
- パスワードを忘れた場合:
- パスワードリセット機能の利用:
- ログイン画面の「パスワードを忘れた方」をクリック
- 登録メールアドレスに再設定URLが送信される
- 新しいパスワードを設定
- メールアドレスも忘れた場合:
- NHKふれあいセンターに問い合わせ
- 本人確認後、登録情報の確認・変更
- 新しいメールアドレスでの再設定
- パスワードリセット機能の利用:
- メールアドレスが使用できなくなった場合:
- マイページでの変更:
- 現在のログイン情報でマイページにアクセス
- 「アカウント情報の変更」から新しいメールアドレスに変更
- 新アドレスでの認証完了
- 旧アドレスが使用不可の場合:
- NHKに直接連絡してメールアドレス変更を依頼
- 本人確認書類の提示が必要な場合がある
- マイページでの変更:
【ログイン情報の整理・管理方法】
- パスワード管理ツールの活用:
- ブラウザ内蔵のパスワード管理機能
- 専用アプリ(1Password、LastPass等)
- 手書きでの安全な場所への記録
- 定期的な情報更新:
- メールアドレス変更時の即座な更新
- パスワードの定期的な変更
- 秘密の質問の確認・更新
視聴したい番組の他の視聴方法
NHKプラス以外でも、目的の番組を視聴できる方法があるかもしれません。
【NHK番組の他の視聴方法】
視聴方法 | 利用可能番組 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|---|
地上波リアルタイム視聴 | 放送中の全番組 | 受信料のみ | ・リアルタイムのみ ・録画で対応可能 |
NHKオンデマンド | 過去の番組アーカイブ | 月額990円 | ・豊富なアーカイブ ・見放題パック |
TVer | 一部のNHK番組 | 無料 | ・限定的な番組 ・広告あり |
U-NEXT(NHKオンデマンド) | NHKアーカイブ | 月額2,189円 | ・他のコンテンツも視聴可 ・ポイント還元あり |
録画機器 | 録画した番組のみ | 機器代のみ | ・事前録画が必要 ・容量制限あり |
【番組ジャンル別の最適視聴方法】
- ニュース・情報番組:
- リアルタイム視聴で十分対応可能
- ニュースサイトでの文字情報も活用
- ラジオニュースでの情報収集
- ドラマ・バラエティ:
- 録画機器での対応が効果的
- NHKオンデマンドでの見逃し視聴
- U-NEXTでの包括的視聴
- ドキュメンタリー・教養番組:
- NHKオンデマンドが最適
- 図書館でのDVD視聴
- 関連書籍での情報補完
- スポーツ中継:
- リアルタイム視聴が基本
- スポーツ専門サービスとの併用
- ハイライト動画での確認
【代替手段選択の判断基準】
- コスト面での比較:
- NHKプラス:無料(受信料契約者)
- 代替サービス:月額料金や機器代金
- 長期的なコスト計算
- 利便性の比較:
- 外出先での視聴可否
- 番組検索・発見のしやすさ
- 操作の簡便性
- 番組ラインナップの比較:
- 視聴したい番組の網羅性
- 配信期間の長さ
- 画質・音質の品質
【最終判断のためのチェックリスト】 解約前に以下の全項目を確認してください:
- □ 家族の利用状況を確認し、全員が解約に同意している
- □ 一時的な非利用であれば、アプリ削除で十分ではないか検討した
- □ ログイン情報の問題であれば、リセット・更新を試行した
- □ 視聴したい番組の代替視聴方法を確認した
- □ 解約後の再登録が新規手続きになることを理解している
- □ 個人情報削除が3ヶ月以内に行われることを確認した
- □ NHK受信料は解約後も継続することを理解している
- □ 2025年10月の新制度への影響を考慮した
全ての項目をチェックして、それでも解約が最適な選択だと判断された場合は、解約手続きを進めてください。迷いがある場合は、もう一度検討されることをお勧めします。
まとめ
【まとめ】NHKプラス(放送同時配信・見逃し)を完全解約する手順とNHK受信契約との違い
いかがでしたでしょうか。NHKプラスの解約は「ID利用終了手続き」として、ブラウザからNHKプラス公式サイトのマイページで手続きできます。ただし、アプリを削除するだけでは解約になりませんし、NHK受信契約とは全く別の手続きであることを理解しておくことが重要です。解約を検討されている方は、まず本当に解約が必要かを確認してから、正しい手順で手続きを進めてください。
多くの方が混同されやすいポイントとして、NHKプラスの解約とNHK受信契約の解約は完全に別物であるということが挙げられます。NHKプラスを解約しても受信料の支払い義務は継続しますし、逆にNHK受信契約を解約してもNHKプラスのアカウントは自動的には削除されません。それぞれ独立した手続きが必要になります。
また、解約手続きは簡単に行えますが、一度解約すると同じIDでの再登録はできません。解約前には本当に解約が必要かどうか、一時的な利用停止であればアプリの削除だけで十分ではないか、家族の中に他の利用者がいないかなどを慎重に検討することをお勧めします。
2025年10月からは新しいインターネットサービス「NHK ONE」が開始される予定で、現在のNHKプラスとは異なる制度になる可能性があります。解約のタイミングを検討される際は、この新制度の動向も念頭に置いて判断されることが重要です。
重要なポイント:
- NHKプラス解約は「ID利用終了手続き」でブラウザから実行
- アプリ削除だけでは解約にならない
- NHK受信契約とは別手続きで受信料支払い義務は継続
- 解約後も再登録可能で個人情報は3ヶ月以内に削除される
- 2025年10月からの新制度変更も念頭に入れて判断する