あんしん保証パックでiPhone/iPadの故障を直せるか
こちらはソフトバンクでiPhone/iPadのを購入した際に加入できる(または加入させられている)あんしん保証パックを利用して、水没や壊れてしまったiPhone/iPadのを直して貰えるのかを検証した記事になります。
今回はカメラに不具合の出た私の体験談ですが、気になるその結果をお伝えしていきます。
「あんしん保証パック」とは?
ソフトバンクの公式オプションである「あんしん保証パック」ですが、これは故障や水没、電池パック劣化などの修理費用・交換費用を補填してくれるサービスです。
また、故障による修理や交換だけでなく、盗難にあってしまった場合や、紛失してしまった場合に、会員価格で同一機種か指定機種に機種変更できるというサービスもあります。
この「あんしん保証パック」は他のオプションと比べて毎月500円と少し割高な公式オプションですが、iPhoneの新規契約時、機種変などの購入時にしか加入することができません。
途中で「あんしん保証パック」を解約をしてしまった場合、再加入することが一切できない特殊なオプションになります。
故障・破損・水濡れ
保証期間外の故障や水濡れなどの際に支払った修理代金の85%または90%を、月々の iPhone 利用料金から割引します。
全損・盗難・紛失
全損、または盗難や紛失のあった場合、会員価格で同一機種か指定機種に機種変更できます。
電池消耗
消耗した電池を交換した場合、その代金の85%または90%※1を、月々の iPhone 利用料金から割引します。
「あんしん保証パック」と「AppleCare+」との違いは?
そう言えば、iPhoneのメーカーであるApple社も同じような保証サービスを提供していました。
「AppleCare+」というものですが、これと「あんしん保証パック」とはどのような違いがあるのか気になったので、調べてみました。
もし同じようなサービスだったらムダに有料オプションを払ってしまうことになりかねませんので…。
iPhone/iPad購入後の1年間はそもそもApple社が保証してくれている
一般的な家電製品などでは当たり前になっていますが、大体の製品にはメーカー保証が1年間付いてきますよね。
iPhoneについても同様に、Apple社がメーカーとして1年間の保証を提供してくれており、条件付き無償修理、無償電話サポート(短期間のみ)、電池能力低下次の交換などを受けることができます。
さらに、iPhone(iPad)本体だけでなく、付属品も保証の対象となっています。
ただ、不慮の破損や水没などが対象外となっていますので要注意です。
「AppleCare+」加入で保証期間が2年間に延長+保証内容強化
「AppleCare+」は無料ではなく、9,800円となかなか高額な有料オプションになります。
さきほどの1年間のメーカー保証を2年間に延長し、保証内容も強化したものがこの「AppleCare+」です。
保証内容の強化というのは、具体的にはまず水没や不慮の破損も保証対象となること。
ただし、水没の場合は無償修理・交換ではなく、7,800円/回の費用が必要になります。
また回数も制限があり、2回までとなります。
バッテリーの保証についても「バッテリーに材質的な問題や、製造上の問題がある場合」という、初期不良の様なかなり限定的な保証から、「バッテリーの能力が50%以下になった」と判断された場合に緩和されます。
通常であればこちらも7,800円の交換費用が発生しますが、こちらも無料交換となります。
(その他細かい特典もありますが、割愛します)
「あんしん保証パック」でも同様の保証が受けられる?
ここまでがApple社による保証内容・オプション内容でしたが、ここからはソフトバンク社の保証オプションとなります。
「あんしん保証パック」はソフトバンクが自ら提供している有料オプションですが、先述のメーカー保証(1年間)というものが最優先されます。
たとえば、iPhone/iPadの初期不良のようなバッテリーの不具合の場合、Apple社のメーカー保証での対応となり、「あんしん保証パック」を利用した新品との交換などができません。
逆に買ってすぐにiPhone/iPadを水没させてしまった場合は「あんしん保証パック」による補填をすぐに受けることができます。
保証レベル1
購入後1年以内であれば、水没を除いて無償で修理or交換してもらえる。
保証レベル2
購入後2年以内の故障、または1年以内の水没も、無償で修理(一部有償)or交換してもらえる
保証レベル3 これがあんしん保証パック
1.2.を除くと、基本的に有償(高額)の修理になる。
あんしん保証パックはこの有償の修理費用を保証してもらえるサービス。
ただし全額ではなく、修理費用の85%~90%が保証というよりも補填される。
注意1:iPhone/iPadの修理費用を直接割引してくれる訳ではない
結構勘違いされていると思うのですが「あんしん保証パック」は修理費用を直接割引してくれるサービスではありません。
直接というのは、たとえば修理費用として30,000円の見積もりが出たとしても、その90%を割引し、支払額を3,000円にしてくれるものではありません。
ここが意外なシステムで、修理費用が30,000円となれば、この全額を一度自分で支払う必要があります。
注意2:iPhone/iPadの修理費用をキャッシュバックしてくれる訳でもない
こちらも勘違いされやすいのですが、さきほどの直接割引と同様に、修理費用の90%をキャッシュバックしてくれるサービスでもありません。
直接割引でもなく、キャッシュバックでもないので、修理費用自体は自ら全額払う必要があるのがこの「あんしん保証パック」の特徴の1つです。
注意3:iPhone/iPadの修理や交換はソフトバンクショップではできない
「あんしん保証パック」自体はソフトバンクの保証サービスではありますが、ソフトバンクショップで修理や交換などをしてくれる訳ではありません。
「Apple Store」や修理の受付をしている正規サービスプロバイダ「SmartAid」に持ち込んで、そこで修理の依頼をしなければなりません。
自ら修理費用も払い終えて、その証明書のようなものをソフトバンクショップに持ち込むことで、「あんしん保証パック」のサービスを受けることができます。
じゃあ「あんしん保証パック」はどのように保証してくれるの?
「Apple Store」や「SmartAid」での修理証明書のようなものをソフトバンクショップに持ち込んだその翌月から保証が始まります。
具体的には毎月の通話料や通信料から値引きという形で補填されるようなイメージです。
さきほどの例で言えば、iPhoneの修理/交換費用である30,000円の90%、27,000円が値引きの総額となります。
通話料が4,000円、パケット料金が5,000円、毎月9,000円の支払いが発生している場合は、およそ3ヶ月をかけて27,000円が消化される形となります。
iPhoneの下取り割のように、980円×nというスローペースでの消化ではないのが救いですね。
注意4:基本料金やiPhone/iPadの端末割賦代金は対象外
ホワイトプランをはじめとする基本料金や、iPhone/iPadを分割購入した際の割賦代金については割引の対象外となります。
(その他の有料のオプション類は割引の対象になると説明を受けましたが未確認です)
パケットを節約し、最低維持費で運用している方にとってはこれは痛い条件ですね。
とくにiPadのゼロから定額などの場合、通話料もありませんし、パケット通信料も毎月数百円。
「あんしん保証パック」によって割引される対象がほとんどなく、消化に何年かかるかわかりません。
注意5:2013年8月28日以前の「あんしん保証パック」では85%しか保証されない
iPhone/iPadを購入したタイミングにもよると思いますが、ある日を境に保証の割合が5%も減ってしまいます。
修理費用がもともと高額なだけに。この5%は気になる金額になりますが仕方ないですね。
ちなみに「あんしん保証パック」自体はソフトバンクのサービスですので、「Apple Store」や「SmartAid」では普通に90%還元で説明が始まることもあります。
実際に修理費用を払い終えて、ソフトバンクショップに持って行き、そこではじめて85%保証であることに気づくこともあるでしょう。(私です)
予め購入日と保証の割合を確認しておいたほうがよいと思います。
※ソフトバンク公式ホームページ上の注意書き
iPhone 5s、iPhone 5c は85%、iPhone 5、iPhone 4s、iPhone 4 は90%(ただし2013年8月28日以前にあんしん保証パック(i)にご加入された場合は85%)の還元率となります。
注意6:「あんしん保証パック」と「AppleCare+」の同時加入はほとんど意味が無い
「あんしん保証パック」と「AppleCare+」では保証の内容が一部重複しています。
「AppleCare+」には操作サポートが延長して受けられたりする固有のサービスも含まれますが、そのために高額の費用を払うには金額が見合いません。
やはりメインは高額の修理費用を要する、iPhone/iPad故障時の保証ですので、これが重複している時点で意味が無いと言えます。
「あんしん保証パック」を利用したの割引例(私の場合)
iPhone5 端末交換が必要と診断
交換料金=28,600円
保証額 =24,310円(28,600円×85%)
≪1ヶ月目≫
ホワイトプラン 980円
通話料金 2,800円
パケット定額プラン 5,200円 ★
端末分割割賦金 3,000円
総額 11,980円
あんしん保証パック分の値引き 8,000円
(値引きの累計 8,000円)
支払額 11,980円→3,980円
≪2ヶ月目≫
ホワイトプラン 980円
通話料金 2,800円
パケット定額プラン 5,200円 ★
端末分割割賦金 3,000円
総額 11,980円
あんしん保証パック分の値引き 8,000円
(値引きの累計 16,000円)
支払額 11,980円→3,980円
≪3ヶ月目≫
ホワイトプラン 980円
通話料金 2,800円
パケット定額プラン 5,200円 ★
端末分割割賦金 3,000円
総額 11,980円
あんしん保証パック分の値引き 8,000円
(値引きの累計 24,000円)
支払額 11,980円→3,980円
≪4ヶ月目≫
ホワイトプラン 980円
通話料金 2,800円
パケット定額プラン 5,200円 ★
端末分割割賦金 3,000円
総額 11,980円
あんしん保証パック分の値引き 341円
(値引きの累計 24,341円)
支払額 11,980円→11,639円
iPhone/iPadの修理から「あんしん保証パック」適用までの流れ
私の場合はApple Storeではなく、正規サービスプロバイダ「SmartAid」でiPhone5の修理/交換手続きをしました。
SmartAidに行って驚いたことは、平日でも大変混雑していること。
そしてとにかく待たされること。
ショップの前には受付用のタッチパネルがあります。
ここに電話番号、名前(苗字だけでOK)、相談のカテゴリ、バックアップの有無の確認などの情報をインプットしていきます。
混雑しているので待たされるのですが、あと3人の時点でタッチパネルに登録した電話番号宛に電話(自動音声)がきます。
なので、その待ち時間はずっとショップで待機しているのではなく、普通に買い物をしていることができます。
店頭ではショップの窓口の数にもよりますが、私の場合は10分程度待つだけで順番が回ってきました。
ショップで症状を伝えると、水没のチェック、ほかに不具合がないかのチェックをしてもらえます。
先述のメーカー保証の期間内であるか、AppleCare+に加入していないか、などの確認後、どれにも該当しない不具合であれば、機種交換が可能となります。
もしここでどれかに該当した場合は、希望としては新品のiPhoneへの交換だったとしても、修理や部分的な交換に留まることもあります。
修理費用はその場で支払う必要がありますが、現金だけでなく、クレジットカードも利用できます。
無事?新品交換となった場合は、在庫があれば10分程度で新品のiPhoneやiPadが手元に届きます。
この時、iCloud上に取られているバックアップがあれば、それを使って復元された状態で受け取れます。
iCloudのバックアップを利用していない場合は、購入直後と同じ、初期出荷状態で受け取る形となります。
ちなみに、古いiPhoneに貼っていた保護シールも綺麗に新品のiPhoneに張り替えてくれていました。
知らずのうちに、遜色なく綺麗に張り替えしてくれていたのでビックリしました。
一緒に「修理受付票」「作業報告書」を渡されますので、次はその書類を持ってソフトバンクショップに行きます。
この時、ソフトバンクショップにすぐ直行すると、システムへの情報反映が間に合わず、手続きができない恐れがあると説明を受けました。
数時間おいてからソフトバンクショップへ行くか、後日あらためて手続きすることをオススメします、とのことです。
ソフトバンクでは書類を渡せばすぐに手続きをしてくれます。
ソフトバンクの契約の締め日にもよりますが、当月、または翌月以降から割引が開始となります。
「あんしん保証パック」がお得な人とは
iPhoneやiPadをある程度使いこんで、傷も増えてきて、ホームボタンの反応もイマイチ、そんな状態でバッテリー不良やカメラ不良が出てしまった方。
もしくは、水没や完全な破損で使い物にならなくなってしまった方は新品交換のチャンス!
3,000円程度で新品のiPhoneやiPadに交換してもらえるならとってもお得ですよね。
ちなみに新品交換であり、新品支給ではありません。
つまり、紛失時や盗難の際にはiPhone/iPad自体が手元にないため「交換」できません。
この場合、会員価格(定価の10,000円引き?)でお得?に購入することができるようです。
「あんしん保証パック」でiPhone/iPadのの故障を直せるかまとめ
手元に現物がある。(紛失や盗難ではない)
修理/交換はソフトバンクショップではなく、AppleStoreか正規サービスプロバイダ「SmartAid」で実施。
修理/交換費用は一度全額支払う必要がある。
その後、ソフトバンクショップで割引の手続を行う。
次回以降の請求分から、修理/交換費用の90%(一部85%)が、毎月の通話料やパケット通信料、各種オプション料金から割り引かれる。
(基本料金、分割購入の場合の割賦代金は対象外)
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